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12トン油圧プレスの設置

去年の年末、ヤフオクで12トンの油圧プレスを購入、それに関する出来事を記しておく。

実際に来たものは上記の写真と異なるが「中華」にはありがちだし、気がつくのが遅く、交換してもらう手続きとか面倒なので、あきらめている・・・
・シリンダの固定方法が異なる。(写真の方が組み立てが簡単)
・高さ調整の穴が、異なる、写真の物はより実用的な穴位置のようだ・・(自分で穴をあければ何とかなる)
とにかく価格が安いし、使えれば文句は無いので、あまり細かい事は言わない事にする、価格には通常送料も含まれているが、離島などでは追加料金が発生する。
本当は「20トン」仕様が欲しかったが、重すぎるので見送った。

12月の中頃に、荷物が届いたー、だが、細長い柱が二本のみだった、「これだけですか」と佐川の配達に聞くと、「これだけです」と言い切った(嫌な予感)。
その時は、後に他が届くのだろうくらいに考えていたが、1週間たっても配達されなかった、既に正月休みで、連絡も取れない。

年が明けてから連絡を取ると、二小口の一つが破損して、それだけ戻った事が判った。
そこで、届かない分をもう一度届けるように手配したと連絡があり、3日後くらいに届いた。
「早速組み立てるゾ!」と開封したら、明らかに部品が足りない・・・
一応入っていたパーツリスト(間違いが多く、不鮮明)を見ながら足りない部品リストを作り、問い合わせた。
間違いが無いように数回やりとりして、足りない部品を再度配送したと連絡があり、やはり三日後くらいに到着。
少し不安になりながら確認して、何とか部品は揃ったようだった。(結局1.5ヶ月くらいかかった・・)

早速組み立て、簡単なテストをしてみて、何とか使えるようだー、ただ「12トン」となっているが、実際には6~8トンくらいが実用範囲のように思う。
※5トンくらい加重をかけるとハンドルがかなり重い。
流石「中華」製だ!、まぁでも自分の利用範囲ではこれでも十分と思う。
※油圧シリンダ?を支える構造が弱すぎのように思う、板圧は倍くらいほしい。(今後剛性が足りないようなら補強しようと思う)
※12トンで、もっと安い製品もあるが、そちらは、自動車の油圧ジャッキを逆さまにしたような構造で、加圧メーターも無く使い勝手がイマイチと思って避けた。(半額以下で買えるのだが・・)

安全の為、角を丸めておいた

中古住宅リホーム(物置)その1

住宅を買った時に物置は付いていたものの、床が錆で朽ち果てており、大きさも微妙に小さく、タイヤを置くと他にほとんど何も置けない状況だった・・
※山梨は、冬、スタッドレスタイヤは必須なので、タイヤ保管しないとならない。

今年は仕事が忙しくない日が多いので、物置をリニューアルする事にした。

まず、古い物置を解体する。
※元の状態を撮り忘れた・・
パーテーション、柱など、タッピングビスで固定されており、上から下へ順番に外していく、錆でネジ山が潰れていて外せないものもあり、ディスクグラインダーで頭を飛ばした。
不思議なのは、「背面」のネジ、背面は、隣の家でブロック塀があり、空間が無い。
組み立ての時、手前にずらして組み立てて背面のネジを全て止めて、押し込んだと思うが、ある程度組み立てた状態だと、かなりの重量になるので、可能なのか?
背面にデッドスペースを作りたく無いので、そうしたいが、重くて動かせないとか、中途半端な状態で動かして、柱が曲がったりしないかとか、ネジの締め忘れとか、色々、不安材料がある・・

とりあえず、地面を整地する必要があるので、おいおい考えるとして、新しい物置のスペースを作る為、芝生を切り取ったりしたが、この作業が思いのほか大変で、空間を作っただけで1日終わってしまった。
芝を切り取る作業、「鎌」を使うのだが、2時間も作業すると、握力が無くなり、鎌を持てなくなる・・・

解体した物置
整地途中

物置は、もう少し右に寄せたいのだが、切り株がある、最初切り株を撤去しようと考えたが、斧やチェーンソーなど道具が必要なので、何とか、出ている「根」だけ取り除いたーー
大体整地出来たのでブロックを置いてみた。

ここで今日は終了。
※やっぱ切り株邪魔だなー・・・
※次の日ブロックを並べる作業をしようと思ったが、寝違えて首が痛い・・、なのでこのまま放置・・・

RX65N Envision Kit 、DRW2Dエンジンを使う

RX65Nには、描画をブーストするDRW2D描画エンジンがある。
ただ、ハードウェアーレジスタの詳細は公開されておらず、C言語による操作ライブラリが公開されている。
今までは、フレームバッファに対する描画は、ソフトウェアーによる描画のみを使っていたが、当然ハードウェアーの方がパフォーマンスは高く、描画中は、他の処理を実行出来る為、効率も良さそうだ。
また、DRW2Dの描画機能は、アンチエリアス付の描画が行え、「線幅」の概念があるので、かなり柔軟で品質の高い描画が簡単に行える。

そこで、DRW2Dライブラリの機能をC++から呼び出すラッパーを実装してみた。
※DRW2Dライブラリのバージョンは1.02をベースにしている。

DRW2Dの基本的な動作は、メモリー上に描画コマンド・リストを定義しておき、その先頭ポインタを描画エンジンに渡す事で描画を行う仕組みとなっている。

描画状況により、割り込みが起動でき、DRW2Dライブラリでは、標準的に割り込みサービスを呼び出すように設計されている。

「drw2d_mgr」クラスでは、初期化で、割り込みベクターを登録している。
「void drw_int_isr(void);」はDRW2Dライブラリの割り込みサービスの入り口で、それを登録しておけば良い、ただ、この割り込みは、グループベクタAL1になっていて、「icu_mgr」クラス内の AL1 dispatch クラスが、内部で振り分けを行うようになっている。
※割り込み関数アトリビュートを付けないようにしなければならない。

extern "C" {
    extern void drw_int_isr(void);
};
 //+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++//
    /*!
        @brief  DRW2D 制御/マネージャー
        @param[in]  DRW     DRW2D クラス
        @param[in]  XSIZE   X 方向ピクセルサイズ
        @param[in]  YSIZE   Y 方向ピクセルサイズ
        @param[in]  PXT     ピクセル・タイプ
    */
    //+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++//
template <class DRW, int16_t XSIZE, int16_t YSIZE, glcdc_def::PIX_TYPE PXT>
class drw2d_mgr {

...

    icu_mgr::install_group_task(DRW::get_irq_vec(), drw_int_isr);

...

};

DRW2Dの初期化は、以下のように行うようで、「drw2d_mgr」クラスの初期化「start();」から呼んでいる。
この呼び出し後、DRW2Dエンジンを利用出来るようだ。

    d2_ = d2_opendevice(0);
    d2_inithw(d2_, 0);
    rb_ = d2_newrenderbuffer(d2_, dlis, stsz);

「d2_newrenderbuffer」のプロトタイプは以下のようになっている。
dlis: initialsize - number of displaylist entries in the first page (minimum is 3)
stsz: stepsize - number of displaylist entries in following pages (minimum is 3)

内部で「malloc」を使ってメモリを割り当てているので、固定長で使えるように改修する必要があるかもしれない・・

DRW2DライブラリのAPIは非常に豊富に用意されているが、とりあえず、良く使いそうな物だけラップした。
また、座標系のクラスなどを積極的に利用するようにした。
DRW2Dライブラリの構成はOpenGLのコマンドストリームの考え方に近いので(高速、柔軟性、機能性を追及すると、大体、このような構成になる)マネージャーを実装するのは比較的やりやすい。

アンチエリアスされた「線」と「サークル」の描画

とりあえず、基本が出来たので後は、スプライトなどテクスチャーの描画などだ、フォントが一通り描画できるようになったら、ソフトウェアーのエンジンと入れ替えたい・・・

drw2d_mgr.hpp

NESのパッドを付けてみたら・・

部屋をかたずけていたら、NESのコントローラーが出てきた、本体は無い、多分これは、20年くらい前のもので、その時務めていた会社(ライブプランニング)からNESのソフトと本体など借りた時(丁度「暴れん坊天狗」の NES 版「Zombie Nation」を作っていた頃だ)本体は返したがコントローラーだけ自宅に置き去りになったものと思う。

NESパッド

折角なので、RX65N Envision kit のNESエミュレーターのパッドとして使ってみた。

ネットを探して、コントローラーのピンアサインを探して、コネクタを付けた。

白:Vcc(電源、通常+5V)
茶:GND(電源、0V)
橙:P/S(パラレル、シフト切り替え)
赤:CLK(クロック)
黄:OUT(シリアル出力)

ところが・・・
ボタンを押しても反応が無い・・・
配線を確認したが、問題無さそう、ファミコン互換パッドでは問題無く動作する。

これは多分、クロックの遅延が足りないものと思い、クロックの遅延ループを6回から20回にして動作するようになった。
この純正パッドはC-MOS「4021B」を使っているが、互換パッドに使われているICは、4021Bの互換ICで、クロックの許容範囲が広いものと思う。

uint8_t update(uint32_t cnt = 20) noexcept
{
    P_S::P = 0; // seirial
    uint8_t d = 0;
    for(uint8_t i = 0; i < 8; ++i) {
        d <<= 1;
        if(!OUT::P()) ++d;
        CLK::P = 1;
        utils::delay::loop(cnt);
        CLK::P = 0;
        utils::delay::loop(cnt);
    }
    P_S::P = 1; // parallel
    data_ = d;
    return data_;
}

上記のように、ループ数を「6」から「20」に変更した。
※120MHz動作の場合なので、もっとCPUクロックが速い場合は調整する必要がある。

static void loop(uint32_t cnt)
{
    while(cnt > 0) {
        asm("nop");
        --cnt;
    }
}

loop 関数は上記のように「nop」を実行するだけのものだ。

RX65N Envision Kit には、上記のように接続してある。

FAMIPAD.hpp

今回の話とは関係無いが、写真の圧着工具、安い割りにはなかなかに良い!
この小さいコネクタの圧着では、まともにできずに、ラジオペンチで修正したり、最悪ハンダ付けしたりと苦労してきたが、この工具なら、ほぼ間違いなく綺麗に圧着できる。
専用の工具は非常に高価で、たいてい1種類のピンにしか対応しないので、DIYでは買う機会は無いのだが、この工具ならそれに匹敵する、すばらしい!

RXマイコン別性能(レイトレースによる)

RX66Tは、まだデバイスが入手できていないので評価はまだだが、RX24T、RX65N、RX71M(RX64M)の全般的な性能評価を行った。
※RX64Mは最大動作周波数がRX71Mの半分で、他はRX71Mと同等なので、スルーしている。
又、最大動作周波数でベンチマークしている。

今回の評価では、「レイトレース・プログラム」を使った。
現実的には、このベンチマークでは不十分とも思えるが、浮動小数点演算が混在したプログラムを走らせるようなアプリの評価では、整数演算とのバランス(浮動小数点の比率が高めだけど・・)で、十分参考になると思える。
※整数演算のみの評価では、他のマイコンと比べるとRXマイコンは、CISC系で、ルネサスが独自に工夫しており、実行効率が優れている為、評価するまでもなく速い。
※現状では、消費電力辺りの能力、強力な各種ペリフェラルなど、色々な面で、敵ナシだと思う。(gcc を使わない場合の開発環境が有料、又、やはりコストは多少高い、その点で、他より劣る)

RX200シリーズなどのFPUを持たないマイコン(RXv1コア)は、手持ちが無いので評価していないが、コストの問題から下位のシリーズを使う場合でも、CPの高いRX24Tの存在があり(RX220とあまりコストが変わらないと言うのは言い過ぎだと思うが・・)低価格路線では、それを目安にする事ができる。
※自分としては、RX200シリーズはFPUを持たないし、動作周波数も低く、あまりメリットを感じない。
これは多分、RL78などの8/16ビットマイコンとの差別化で、同じような価格帯で、性能差が大きすぎると差別化が難しい為と思われる、それでも、32ビットコアのメリットは大きい。
※RXマイコンが、ARM、PIC32、ESP32に比べて割高感があるので、「敬遠」している人がいるかもしれないが、たとえば、RX65Nと同等の機能を持った、ARMと比べた場合、同等の性能を出す事が出来るシリーズは無かったり、価格もそれほど変わらない場合も多い。
今回評価していないものの、RX630(100MHz)などもあり、RXマイコンは色々な場面で有用だと思える。

RX24T、8ビットバス、I/Oポート制御
RX65N、フレームバッファ制御
RX71M、フレームバッファ制御
型番 動作周波数 [MHz] FPU ROM RAM 実時間 [ミリ秒] 価格 [円]
R5F524TAADFP RX24T 80 256K 16K 1670 974 (572/10)
R5F565NEDDFB RX65N 120 2M 640K 812 1910 (1320/10)
R5F571MFDDFC RX71M 240 2M 512K 410 2600 (1940/10)
ESP32(参考) 160 4M 520K 13000 550
STM32F4(参考) 72 × 1M 192K 52000 320
STM32F756BGT6(参考) 216 1M 320K 620 1820 (1250/10)

備考:
・コンパイラは「rx-elf-gcc 6.4.0」で、最適化「-O3」でバイナリーを作成。
・ESP32 の結果が悪すぎるのは、LCD とのインターフェースに問題があるように思う。(描画のオーバーヘッドが大きいものと思う)
・内臓メモリのサイズと値段は相関があるので、単純にCPを比べる事は出来ない。
・ESP32、STM32F4、STM32F7 の結果は、ネット情報による。
・RX65NのCPが意外に高い、LCD接続が容易で、トータルで考えた場合、バランスが良い。
・RX71M、RX65Nは、フレームバッファを使い、描画コストが低い、STM32F7も同様の方式と思われる。
・RX24Tは、RAMが少ないので都度描画を行っている、描画コストがそれなりにある。
・ベンチマークに使ったソースは、Arduino 向けの物なので、細かい部分で、動作が微妙に異なり、条件も違う。
・RX マイコンでは、float の平方根を求める専用命令(FSQRT)を使っている。(STM32F7もそれは同様なようだ)

RX71MにLCDを接続してみる。

かなり昔に、Aitendo でセールしてたTFT-LCDをRX71Mに接続してみた。

2.2インチ、320x240、64Kカラー、コントローラーは、R61505

LCDコントローラーのバスをデータラインに直接接続するのがゴールだったが、動作しない・・

RXマイコンのバス設定は面倒なので、最初、I/Oポート制御でコントローラーの初期化を実験してみた。
しかし、何をやっても、思ったように動作しない・・
※初期化コードは Arduino 用をネットで拾ってきて、適当に改造して実験していた。

相当、色々やったが、不安定で動作しない・・・
※数回に1回、初期化だけ動作する事はあるが、ピクセルの描画では、おかしな動作をしてまともに動作しない。

それで、しばらく放置してた、2019年になって、そーいえば8ビットバスで試して無かったなぁーってふと思い、「IM」ピンをGNDからVCCに変更(8ビットバス)して、16ビットバス用から8ビットバス用に修正して試してみたら、普通に動作する。

何で?
8ビットバス接続では、DB8~DB15 を使う、16ビットバスでは、DB0~DB15 を使う。
以前に、DB0~DB15 の結線に誤りがあるのかと思い、調べたが問題無い・・

再度、DB0~DB7 の結線を調べたら、DB6 の結線が間違っていた・・
※PD6(145) に繋ぐべきところが、PG0(146) に接続していた・・・
最近、視力が落ちて、細かい配線が見難い(車の運転には支障無い視力)事が大きな要因と思うが、「メガネ」を作りにいくのが億劫で、先延ばしにしていた。

Start TFT sample
ID: C505
Probe TFT OK to start...
Render time: 630ms (1)

ところで、RX71M の 240MHz 動作では、320x240のレイトレースベンチマークは上記のように0.63秒だった。
ただ、ピクセルの描画コマンドをコントローラーに送る際のオーバーヘッドが大きいので、実際には、もっと速いと思うが、素晴らしいパフォーマンスだ!
RXマイコンは、本当に優秀なマイコンだと思う、使わない理由が無い、逆に何故ARMやPICを使うのか問いたいくらいだ。

https://github.com/hirakuni45/RX/tree/master/rx71m_LCD
※一応、テストで使っているプロジェクト

作業部屋のパソコン机を作る

作業部屋で、CNC、3Dプリンターなどを制御する為、以前に中古パソコンを買ってみたー、本当は自作PCを組むつもりだったけど、中古パソコンで性能がそこそこの物がかなり安く入手できる事を知ったのと、メーカー製PCを一台も持っていない事もある為で、HDD仕様だけど、余っている240GBのSSDを追加してシステム関係を移動、やはり余っていたメモリに交換して8GBにした、モニターは、以前メインPCで使っていた24インチを使った、性能的にも能力的にも、これでも十分(一応i7なので)となった。

パソコンを置く台だが、エレクタもどきで、適当な物が余っていたのでそれを組み立て(車輪付き)、キーボード台を自作して改造した。

キーボード台は、ホームセンターおなじみの「パイン集成材」を利用した、この板は、反りが少なく、頑丈で加工しやすい特徴がある。

また、スライドレールで長さが丁度良い物が余っていた(台所の引き出しに使うつもりで間違った長さを買った余剰品が沢山ある・・)ので、それを取り付ける為のガイドを作り、取り付けた、適当な板を張り合わせて、丁度良い大きさに加工した、エレクターへは、タッピングビスで固定した。

「木」は加工が簡単で、それなりに強度があり、適度に柔軟なので、DIYには都合の良い材料で助かる、ただ、切断時(電動丸ノコ)に切りくずが凄いので外で加工する事になり、「晴れていて昼」のみ加工できる。

エレクタもどきの天板は、そんなに重量のある物を置かないので、5mm厚のMDFを使ったが、湿気などを考慮して、何か塗る必要がありそうだ・・・

左右の取り付け位置が微妙で、多少「建てつけ」が悪いが、強度も十分でちゃんと使えそうだ。(このキーボード台も何か塗った方が良いだろうなぁ・・)
※このスライドレール、途中で止める機構が無いので何かストッパーが必要だな・・
※現状、キーボードを乗せた状態で引き出しを閉める事が出来ないので、要改修が必要なのに気がついた・・

旋盤を作業台に載せた話

以前に購入した入門用小型旋盤を使っていたが、主軸のベアリングが駄目になったようで、削った場合に「模様」が入るようになった。
分解して、ベアリング交換をしようと思っていた矢先、山梨に引越した。

本業が一段落したので、直そうかと思っていたが、「小型」(チャックが80mm)で、剛性が足りないと思っていた、そしたら、ヤフオクで少し大型の旋盤を売っているのを見つけてしまった。
通常このサイズ(チャックが125mm)は、120キロ以上なのだが、「振り」が短く80キロ程度だった、それに「送り」は金属ギヤーで、ブラシレスモーター、プーリー駆動(静か)、インバーター速度制御、かなり充実した内容だった。

このサイズと重さなら、何とか屋内に設置可能と思いポチッた(本来は、中古の本物旋盤が欲しいが、重量が少なくとも数百キロ以上あり、三相200Vなので普通の部屋に置くのは厳しい)、しかし、物が来たが、工作部屋の整理が進んでいないので、しばらく玄関に放置していた。
先日、ようやく、工作部屋のスペースを確保して、旋盤を設置した。

80キロだと大人二人なら何とか持ち上げられるが、知り合いをその為に呼ぶのも気が引ける、何とか一人で作業台に載せられないか・・
しばし考え、パソコン台用を向かい合わせにして、バイクを車で運ぶ際に使う、ラチェット式タイダウン、サブベルト、通常のタイダウンなどを駆使して、少しづつ引き上げ、作業台に載せる事ができた。

作業台は、「エレクター」もどき、ホームセンターではお馴染みのアイテムで、分解や組み立てが簡単で、高さや大きさ、板の枚数が自由に選べ、かなりの重さに耐える。(以前から持っていたものを再利用した)
ただ、天板は、骨構造なので、ホームセンターで購入したメラニンボードを適当に切り、載せている。(表面がスベスベで油が染み込まず、掃除が楽)

この旋盤の刃物台は、以前の物より少しばかり大きく、剛性も高い、そこで、以前使っていた10mm角より少し太い12mm角のホルダーを新たに購入した、海外ではかなり安く売っているが、送料が「重い」と高い・・、それでも国内で買うより十分安く、チップも一通りついている。

主軸の触れは問題なく、三爪の保持では0.05mmほどあるが、これは、三爪の特性と、このスクロールチャックの性能で、まぁ許容範囲だろうと思う。

貫通穴は、35mmの丸棒が余裕で通る。
※その為、MT3などのホルダーを取り付けたい場合は、アタッチメントを用意する必要がある。

モーターは回してみたが、何の問題もなくスムーズで静かだ、回転速度も安定しており、自動送りも問題なく機能している。

早速削ってみたいとこだが、切子を避ける板などや、照明を準備するのでそれが出来たら紹介しようと思う。

簡易二重窓を取り付ける

大月に越して、1年が経とうとしている。
12月に入って、寒い日が続くようになった、大月は、都内に比べると5度~10度は温度が低いと思う。
家があるのは、大月市内より山寄りで、少しだけ標高も高い、今日の朝は「-8度」くらいだった・・
一軒家は、以前に住んでいたアパートに比べて、機密性が低いのか、かなり寒く、暖房器具が欠かせない。
夜に作業をしていると、寒いのでファンヒーターやストーブを使うが、燃料代がバカにならないので、以前にホームセンターで提案していた、簡易二重窓を付けてみた。
中空のポリカーボ板と、それを囲う枠やレールなどで構成されていて、かなりお手軽に作る事ができて、それなりに安いコストでも効果は抜群と言う触れ込みだった。(どのくらい効果があるのかは、これから判ると思う)
ただ、普通に考えて、窓1枚では、機密性は最悪で、ガンガン暖かい空気が逃げてしまう、また、結露が凄い。

まず、計測。
しかし、メジャーで正確な計測は意外と難しい。
また、窓枠が厳密に長方形とは限らないし、角が直角とも限らないので、最終的には現物合わせとなる。
窓のレールは、上用の深い物と、下用の浅い物があり、ホームセンターのサンプルでは、左右のレールは、上と下のレールを囲う少しだけサイズが異なる物だったが、45度にカットして、共通の物とした。
※自分では正確に切断したつもりでも1mmくらいはずれてしまう場合があった、あんまし器用とは言えない・・
レールは、両面テープで貼るので、お手軽だ。
カットは、ジグソーで行った。
※ポリカーボの板はカッターで切れるが、長い直線を切るのはそれなりに難しい、工作用に買ったアルミのコの字アングルをガイドに使ったが、力加減が難しく、気を抜くと簡単にズレてしまう。

ホームセンターのサンプルでは、カットは垂直にして窓枠を組んでいたが、仕上がりを気にして、45度カットにして合わせたが、45度のカットが中途半端で正確性に欠け、隙間なく綺麗に合わさるまでには至らなかった・・
イマイチな仕上がりとなったが、まぁ、及第点としておこうw。

長方形に仕上げたつもりだが、微妙に台形となっており、イマイチだが、レールの深さがそれなりにあるので、隙間はほぼ無い。

外の窓は10.6度

中の窓は21.9度
と、10度くらい温度差があるので、かなり効果があるものと思う。

RXマイコン関係ソースコードを整理する

RX66T関係を追加する過程で、RX関連ソースコードを整理した。

今まで、RX24Tに始まり、RX64M、RX71M、RX65Nとサポートデバイスを広げてきたが、RX66Tを加えるにあたり、重複しているファイルや、醜い部分を整理した。
基本はRX64Mとなっている。
・RX64M、RX71Mはほぼ同じ
・RX651/RX65Nは、微妙に異なる
・RX24Tは別品種(割り込み関係が異なる)
・RX66Tは、RX24TとRX64M系の中間的
こんな感じだが、デバイスのレジスター関係は、全てにおいて共通部分が多く、共有出来る。
異なるのは、デバイス(自分のフレームワークでは、ペリフェラルと呼んでいる)の有無。
RX64M、RX71Mは非常に沢山のペリフェラルを持っているが、RX24Tなどは、それに比べて少ないが、中でも「割り込み」ベクターが大きく異なる。
これをどのように表現するかが大きな課題となっていたが、とりあえず、テンプレートにしておけば何とでもなる事が判った。
また、今までは、似ているけど少し異なるような場合は、「#if」などで、分けて凌いでいたが、基本的に各デバイスで、ファイルを分けて対応する事にした。
懸念事項としては、同じコードを全てのデバイス専用ファイルにコピーする必要があり、この場合、一つの修正が、他のデバイスのソースも同じように修正する必要が出てくる・・
一つのファイルで共有して「#if」で細かく分ける書き方だと、かなりトリッキーで読みにくくなる、どちらが良いかは、ケースバイケースで何とも言えないが、保守より読みやすさを優先した。

ペリフェラル:
各デバイスには、「peripheral.hpp」があり、このファイル内で、「enum class」により、「peripheral」型で、利用できるペリフェラルが列挙してある。
この「列挙型」の違いにより、ポートの設定、消費電力設定、割り込み制御など、大まかな動作を分けている、ペリフェラルを直接叩くドライバーは、たとえば割り込みベクター型の違いを考慮する必要が無いように実装してある。

RX24Tのペリフェラルでは、割り込みベクターは、通常ベクターに全て割り当てられているが、RX64Mなどペリフェラルが多いデバイスでは、通常ベクターの数が足りずに、グループベクター、選択型ベクターを新規に設け、それらに割り当てるように工夫されている為、そのままでは同じように扱う事が出来ない。
この違いを吸収して、デバイスドライバーを共通化する為、考えた結果、以下のような実装を行う事でかなりスマートに解決出来た。

//++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++//
/*!
        @brief  CMT I/O クラス
        @param[in]  CMT チャネルクラス
        @param[in]  TASK    タイマー動作クラス
*/    //++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++//
template <class CMT, class TASK = utils::null_task>
class cmt_io {

...

};

上記はCMTの制御クラスの型だが、「CMT」は、CMTペリフェラルクラスで、CMTの制御レジスターを定義したものになっている、通常CMTは0~3まで4チャネルある。
RX64M、RX71M、RX65Nでは、CMT0、CMT1の割り込みは「通常」ベクターだが、CMT2、CMT3は「選択型」ベクターとなっていて、割り込みの設定手順が異なる。

//+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++//
/*!
    @brief  CMT 定義基底クラス
    @param[in]  base    ベース・アドレス
    @param[in]  per     ペリフェラル
    @param[in]  INT     割り込みベクター型
    @param[in]  ivec    割り込みベクター
*/
//+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++//
template <uint32_t base, peripheral per, typename INT, INT ivec>
struct cmt_t {

...

};
#if defined(SIG_RX24T) || defined(SIG_RX66T)
    typedef cmt_t<0x00088002, peripheral::CMT0, ICU::VECTOR, ICU::VECTOR::CMI0> CMT0;
    typedef cmt_t<0x00088008, peripheral::CMT1, ICU::VECTOR, ICU::VECTOR::CMI1> CMT1;
    typedef cmt_t<0x00088012, peripheral::CMT2, ICU::VECTOR, ICU::VECTOR::CMI2> CMT2;
    typedef cmt_t<0x00088018, peripheral::CMT3, ICU::VECTOR, ICU::VECTOR::CMI3> CMT3;
#elif defined(SIG_RX64M) || defined(SIG_RX71M) || defined(SIG_RX65N)
    typedef cmt_t<0x00088002, peripheral::CMT0, ICU::VECTOR, ICU::VECTOR::CMI0> CMT0;
    typedef cmt_t<0x00088008, peripheral::CMT1, ICU::VECTOR, ICU::VECTOR::CMI1> CMT1;
    typedef cmt_t<0x00088012, peripheral::CMT2, ICU::VECTOR_SELB, ICU::VECTOR_SELB::CMI2> CMT2;
    typedef cmt_t<0x00088018, peripheral::CMT3, ICU::VECTOR_SELB, ICU::VECTOR_SELB::CMI3> CMT3;
#endif

上記のように、テンプレートパラメータで「INT」(割り込みベクター型)を設ける事で、cmt_t クラスは、どの型のベクターなのかを意識しなくて済むようになっていて、「typedef」だけで対応できる。

cmt_io クラスでは、ベクターの型を元に、割り込み設定の方法を分ける事ができ、面倒な「#if文」から開放される。
また、C++ では、ベクター型の違いによる分岐は、コンパイル時に決定できるので、最適化により、余分の分岐一切が無くなるので、速度の面もリソースの面も好都合となる。
このような仕組みは、C言語だと、スマートに実現する事は難しい、C++ が組み込みマイコンのプログラムに向いた言語である事の一例であると思う。
※C言語プログラマは、#define で実現可能と思うかもしれないが、#define では、正確で厳密な「型」チェックは行われないし、構造的や論理的に誤ったコードをエラー無くコンパイルしてしまう可能性があり、テンプレートとは雲泥の差がある。

C++ のテンプレートでは、構造的や論理的に誤った構造は、「ほぼ」エラーになるので、最初の設計が必要十分な要素を詰め込んであれば、自ずと正しい方向に誘導してくれる感じがある。
大雑把に言うと、コンパイルエラーが無くなったら、プログラムも正しく動く事が多いとも言える。

自分が実装したソースでは、「#define」でマクロ的な定義を行う事は一切していない。