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内燃機関に関する覚書

はじめに

いつもは、電子工作が中心な内容で、趣味のバイク関係がほんの少しの内容だが、最近の流れに伴った、事をつらつらと・・

CO2 と温暖化問題

この問題に関して、殆どの人はマスコミから流れてくる情報を100%信じていると思う。

そもそも、大気の0.02%しか無い CO2 が増えたから温暖化する科学的な根拠はいまだに示されていない。
※色々なメカニズムやデータは示されていても100人が納得するような根拠は乏しい物が殆ど。

以前にハワイのデータとして、「CO2 が増えたら、温度が上がった」グラフを観た事があるが、良く観ると・・
「温度が上がったら、CO2 が増えた」ように見え、実際、そうだった。
※温度が上がると海水に溶けている CO2 が揮発され、CO2 濃度が上がったものと推測される。

温暖化の CO2 犯人説は、IPCCが言っているポエムでしか無いと思われるが、何故か、この言説がまかり通っている。

これは、環境問題では無く、政治問題で、裏に隠れている本質は、世界の人口が増え過ぎた為に起こっているものと思う。
自然環境が劣化していると感じる大きなファクターは、人口が増えすぎた為に起こっているものと思われる。

大きな都市では、昔に比べて、ゲリラ豪雨(夏場)など、気象の変化が頻繁に起こると思われている。
この本質も、自動車だけでは、無い、エアコンの室外機の排熱が大きく関与しているものと思う。
※人口が少ない過疎地では、ゲリラ豪雨のような気候変動は少ない。
※エアコンの室外機は、今では、一部屋に1つはある勘定で、それが全て稼働していないとしても、都市部では莫大な熱量になる。

日本政府は、温暖化を理由に大きな税金を動かしている。
もし、本当にに CO2 が温暖化の要因なら、その税金分を発展途上国の為に使ったら、CO2 の削減を日本で減らす1000~10000倍は減らす事が可能と思う。
しかし、そのようには絶対にしないので、CO2 を根本的に減らそうとは思っていない事は明白だと思う。
単に税金を使う為の屁理屈に過ぎない。

分別とリサイクル

これも多くの人が騙されている問題と思う。

普通に考えて、分別したり、リサイクルしたら、多くのエネルギーや資源を浪費するので、環境には害悪でしかない。
※CO2 も余分に消費する。

たとえば、ペットボトルをリサイクルすると、余分に、多くのコストやエネルギー(コスト=エネルギー)がかかる。
※これは税金で負担されている。

  • 分別で余分にかかる輸送コスト
  • ペットボトルの清掃コスト(これがかなり大きい)
  • ペットボトルを分解して、材料にするコスト

これは、原油の精製から出てくる材料より多くのコストとエネルギーを消費し、しかも、製品の品質は、リサイクル品の方が低い。

それでは、どうすれば良いか?
現在の技術では、「燃やす」以外に経済的な方法は無い(将来、より良い方法が生まれるかもしれないが・・)
※焼却場では、分別により、水分が多いゴミが集中して、燃えにくくなっており、燃料をかけている場合があると聞く。


金属に関しては、分別して、回収した方が良いとの話もあるが、途中(改修や輸送など)で税金が使われているので、何とも言えない。
※これもある程度利権があるので、うさん臭い処がかなりある。


内燃機関は悪か?

欧州では、内燃機関自動車を廃止して電動自動車にシフトすると言っているが、それで、万事解決するような事項では無いのは誰でも判る。

  • 電気は多くの場合、火力発電所で作られるので化石燃料を使う。
  • 太陽光発電は、生み出すエネルギーが小さすぎて実用にはならない。
  • 原子力発電は、化石燃料よりウランの枯渇が速いと思われるし、放射性廃棄物を処理する事が出来ないので、やはり実用的とは思えない。
  • 送電線でロスする分と、リチウムイオンを主体とするバッテリーを製造する事による「環境負荷」が大きい。
  • バッテリー劣化による交換サイクルなどもかなり大きな環境負荷となる。
  • 原油を精製すると、軽油やガソリンは必ず一定量出てくるので、将来内燃機関の自動車が無くなったら、別の問題が発生する。

※将来、自動車に使われなくなった軽油やガソリンは、発電所で使われるものと思う。

他にも沢山あるが、「電動」が「内燃機関」より優れているとは(現状では)到底思えない。

なぜ、「電動」にシフトするのか?

多分、問題の一つは、現状で、高性能な内燃機関(ハイブリッド車)を全ての部品を製造して量産出来る国は日本しかない。

これが大きいものと思う。
こんな事を言うと、ドイツやアメリカでも内燃機関の自動車を製造していると言う人がいるが、「全ての部品」となると、やはり日本しかない。

たとえば、エンジンの中で、バルブ(排気、吸気)について考えても、ほぼ日本の独壇場で、高性能(長寿命で壊れない)な金属材料を作れる工場は日本にしか無い(日立金属だと思われる)。
※「たたら」による鋼の製錬をルーツ(日本刀の材料)に持っていると言われる。
※チタンバルブは、価格が高いのと、寿命が短いので量産車には利用出来ない。

中国はかなり長い間、単独で内燃機関の材料の製造、設計、組み立て、などを行う努力をしたが、日本の製造技術に追いつく事が出来ないのであきらめた、そこから「電動」にシフトしだした。
※中国単独で製造したエンジンの寿命は、日本製の 1/5 とか 1/10 程度しか無い。
※中国の高性能内燃機関自動車の多くは日本製のエンジンを OEM している。
※欧州やアメリカは、かなり前にお手上げ状態となっていて、日本製の部品を輸入したり、電動自動車に舵を切ったと思われる。

これら事実から、このまま内燃機関のハイブリッド車が支流になったら、自国の産業が死滅してしまうので、脱炭素とからめて高性能な内燃機関の日本車を排除する政治的な戦略を進めているものと思う。
このような「手練手管」は白人の独壇場だ、日本人はお花畑な人が多く、「人は卑劣な事をしないものだ」と思っているので簡単に騙される。

まとめ

マスゴミや、腐った政治家の言う言説を鵜呑みにしないで、自分で考えたり、調べたりしないと、間違った方向に誘導されてしまう事になるのではないか?

「自動車」メーカーが CO2 の削減とか言っていたり、電動自動車シフトに抵抗する様子が無いので、
多分、このままでは、内燃機関は駆逐され、将来は、嗜好品になり、クローズドコースだけでしか利用出来ないような世界になるのだろうか・・

RXマイコン、クロックプロファイルクラスの導入

クロック設定を見直す

C++ でRXマイコンフレームワークを作り始めた頃、あまり考えずに、適当に作った部分が、未だに「悪い」見本として残っている。

RXマイコンのクロックジェネレータは、意外と複雑で、面倒な設定を要するデバイスとなっており、柔軟性も必要なのに、かなり適当な創りとなっている。

そこで、これを見直して、もう少し「サッパリ」としたより良い物に変更する。
意外と広範囲な修正になる事から、今まで、見なかった事にしてきたものの、「痛い」部分は速いうちに処置した方が良いので、修正を行った。

以前の設定

以前は、「Makefile」と「main.cpp」の両方で微妙な設定を行っていた・・・

Makefile の設定:

USER_DEFS   =   SIG_RX71M \
                F_ICLK=240000000 \
                F_PCLKA=120000000 F_PCLKB=60000000 F_PCLKC=60000000 F_PCLKD=60000000 \
                F_FCLK=60000000 F_BCLK=120000000

main.cpp:

#if defined(SIG_RX71M)
    typedef device::system_io<12'000'000, 240'000'000> SYSTEM_IO;

...

int main(int argc, char** argv)
{
    SYSTEM_IO::setup_system_clock();

ベースクリスタルの周波数は、ソースコードに埋め込んであるのに、クロックジェネレータの分周器による周期は「Makefile」で環境変数で設定してある・・・

これは、初期の実験コードで色々やっていた時、テスト的に行ったものが、「標準」となってしまい、見直す事が先延ばしになり現在に至ったもの。
第三者を交えて、コードレビューを行えば、かなり早い段階で「ツッコミ」を入れられたと思うが、の機会が無く、そのままになっていた・・

改修後

改修後、クロック設定プロファイルクラスを新規に作り、そこに定数として設定してある。

#pragma once
//=====================================================================//
/*! @file
    @brief  RX71M グループ・クロック。プロファイル @n
            クロックジェネレータで発生させる周波数の定義
    @author 平松邦仁 (hira@rvf-rc45.net)
    @copyright  Copyright (C) 2021 Kunihito Hiramatsu @n
                Released under the MIT license @n
                https://github.com/hirakuni45/RX/blob/master/LICENSE
*/
//=====================================================================//
#include <cstdint>

namespace device {

    //+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++//
    /*!
        @brief  クロック・プロファイル・クラス
    */
    //+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++//
    class clock_profile {
    public:
        static const uint32_t   BASE        =  12'000'000;      ///< 外部接続クリスタル
        static const uint32_t   PLL_BASE    = 240'000'000;      ///< PLL ベースクロック

        static const uint32_t   ICLK        = 240'000'000;      ///< ICLK 周波数
        static const uint32_t   PCLKA       = 120'000'000;      ///< PCLKA 周波数
        static const uint32_t   PCLKB       =  60'000'000;      ///< PCLKB 周波数
        static const uint32_t   PCLKC       =  60'000'000;      ///< PCLKC 周波数
        static const uint32_t   PCLKD       =  60'000'000;      ///< PCLKD 周波数
        static const uint32_t   FCLK        =  60'000'000;      ///< FCLK 周波数
        static const uint32_t   BCLK        = 120'000'000;      ///< BCLK 周波数
    };
}

このソースは、各プラットホーム毎に切り替えて、他ソースから参照するようにしてある。

クリスタルが特殊な場合は、このファイルに追加して、環境変数で切り替えれば良いだろうと思う。

PLL_BASE の周波数は、BASE 周波数の倍率(0.5単位)で割り切れる必要がある。
当然、他の周期も、PLL_BASE からの分周比で割り切れる周波数を設定する必要がある。

また、mainの最初で、クロック周波数を切り替える関数名は、

typedef device::system_io<> SYSTEM_IO;

int main(int argc, char** argv)
{
    SYSTEM_IO::boost_master_clock();

とした。

※RX71M は、クロック設定の特定レジスタが、スーパーバイザモードでアクセスする必要があり、その部分を「start.s」で行っている為、「Makefile」にアセンブラに渡す変数がある。

AS_OPT      =   --defsym MEMWAIT=1

クロックジェネレーターの周波数を参照する場合、以下のように行える。

    auto iclk = device::clock_profile::ICLK / 1'000'000;
    utils::format("Start test for '%s' %d[MHz]\n") % system_str_ % iclk;

内臓高速発信器を利用する場合

typedef device::system_io<device::system_base::OSC_TYPE::HOCO> SYSTEM_IO;

内蔵高速発信器は、通常、16MHz、18MHz、20MHzがあり、「BASE」にどの周波数を使うか指示する。

まとめ

かなり広範囲な修正だったが、それだけの価値はあると思う。

RXマイコン、割り込み関係整理

RX72T で CAN の検証で気がついた・・

RX72T で CAN の動作確認をした際、思ったように動作しない・・
※以前に CAN のサンプルを作成する際、RX64M 1 台で行っており、複数台で互いに通信する確認はしていなかった・・

  • データ送信しても、データが送られない。
  • データの受信もしない。

この感じは、割り込みぽぃなぁーと思い、
割り込み関係を確認したら、単純に CAN 関係割り込みが設定されていないだけだった・・
※本来、割り込みが正しく設定されない場合、初期化時にエラーを返す必要がある・・

  • 標準割り込みは、ちゃんと実装していない事を思い出す。
  • 新規にペリフェラルのマネージャーを実装した時に、追加していた。
  • なので、デバイスによりバラバラで、統一性が無い・・・
  • ここらで、ちゃんと実装しておこうと思う。

RX64M では、CAN 関係は、選択型割り込みBなので、問題無かった。
RX66T/RX72T では、CAN の割り込みは通常ベクターなので、通常ベクターの登録関数に CAN 関係の割り込みを追加する必要がある。
通常割り込みで、厄介なのは、割り込みベクター番号から、IER、IPR などの割り込み設定関係へのアクセスでは規則性が無い場合がある。
その為、対応する通常ベクターを全て実装しておく必要がある・・・
※単純には、割り込みベクター番号から、IER、IPR レジスターを推定出来ない・・

また、IPR は、シェアされて共通になっている場合もある。


割り込み関係の整理

初期の実装では、割り込み設定は、ペリフェラル別に行っていた。
※初期の実装では、ペリフェラルの定義に、割り込みベクターを「定数」として含めていなかったので、個別に対応する必要があった。
現在の実装では、割り込みベクター型や番号は、ペリフェラルの定義を参照する事で得られるようになっている。

↓現在のSCIクラステンプレートの実装:

    //+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++//
    /*!
        @brief  SCI 定義基底クラス
        @param[in]  base    ベース・アドレス
        @param[in]  per     ペリフェラル型
        @param[in]  txv     送信割り込みベクター
        @param[in]  rxv     受信割り込みベクター
        @param[in]  INT     送信終了割り込みベクター型
        @param[in]  tev     送信終了割り込みベクター
        @param[in]  pclk    PCLK 周波数
    */
    //+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++//
    template <uint32_t base, peripheral per, ICU::VECTOR txv, ICU::VECTOR rxv,
        typename INT, INT tev, uint32_t pclk>
    struct sci_t {

        static const auto PERIPHERAL = per; ///< ペリフェラル型
        static const auto TX_VEC = txv;     ///< 受信割り込みベクター
        static const auto RX_VEC = rxv;     ///< 送信割り込みベクター
        static const auto TE_VEC = tev;     ///< 送信終了割り込みベクター
        static const uint32_t PCLK = pclk;  ///< PCLK 周波数

SCI などでは、割り込みを使う場合、受信と送信、同時に使う仕様なので、それでも良かった。
しかし、割り込みベクター別に設定を行うべきなので、その仕様を改めた。

        //-----------------------------------------------------------------//
        /*!
            @brief  割り込みレベルを設定する
            @param[in]  per 周辺機器タイプ
            @param[in]  lvl 割り込みレベル(0の場合、割り込み禁止)
            @return 成功なら「true」
        */
        //-----------------------------------------------------------------//
        static bool set_level(peripheral per, uint8_t lvl) noexcept
        {
            bool ena = lvl != 0 ? true : false;
            switch(per) {

            case peripheral::SCI1:
                ICU::IPR.RXI1 = lvl;
                ICU::IER.RXI1 = ena;
                ICU::IPR.TXI1 = lvl;
                ICU::IER.TXI1 = ena;
                break;
            case peripheral::SCI5:
                ICU::IPR.RXI5 = lvl;
                ICU::IER.RXI5 = ena;
                ICU::IPR.TXI5 = lvl;
                ICU::IER.TXI5 = ena;
                break;

↑以前の実装では、ペリフェラル毎に割り込みを設定していた・・(今後、廃止する予定)

↓今後、割り込みベクター毎に登録する・・

        //-----------------------------------------------------------------//
        /*!
            @brief  割り込みレベルを設定する
            @param[in]  vec 割り込み要因
            @param[in]  lvl 割り込みレベル(0の場合、割り込み禁止)
            @return 成功なら「true」
        */
        //-----------------------------------------------------------------//
        static bool set_level(ICU::VECTOR vec, uint8_t lvl) noexcept
        {
            bool ena = lvl != 0 ? true : false;
            switch(vec) {

            case ICU::VECTOR::RXI1:
                ICU::IER.RXI1 = 0;
                ICU::IPR.RXI1 = lvl;
                ICU::IER.RXI1 = ena;
                break;
            case ICU::VECTOR::TXI1:
                ICU::IER.TXI1 = 0;
                ICU::IPR.TXI1 = lvl;
                ICU::IER.TXI1 = ena;
                break;

かなり、大掛かりな修正なので、時間がかかりそう・・・


作業実績

RX24T RX64M RX71M RX65N RX72N RX66T RX72T
icu.hpp O O O O O O O
icu_mgr.hpp O O O O O O O

all_compile (Debug)

Pass.

all_compile (Release)

Pass.

追記 (2021-05-11 08:12:55 Tuesday)

  • ハードウェアーマニュアルを良く読むと、IR レジスタ、IER レジスタは、割り込み要因の番号と一致するようだ。
  • IPR レジスタに関しては、割り込み要因番号が32以下の場合と、特定のレジスタ(RX24T)の場合に、例外的なアクセスを行えば良いらしい。

そこで、IPR クラスの [] オペレーターによるアクセスを少々工夫する事で、余分なコードを削減する事が出来た。

        //+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++//
        /*!
            @brief  IPR レジスタ @n
                    全て、下位4ビットが有効
        */
        //+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++//
        template <uint32_t base>
        struct ipr_t {

...

            //-------------------------------------------------------------//
            /*!
                @brief  []オペレータ
                @param[in]  vec     標準割り込みベクター型
                @return IPR レジスターの参照
            */
            //-------------------------------------------------------------//
            volatile uint8_t& operator [] (VECTOR vec) noexcept {
                uint32_t idx = 0;
                switch(vec) {
                case VECTOR::BUSERR: idx = 0; break;
                case VECTOR::RAMERR: idx = 0; break;
                case VECTOR::FIFERR: idx = 1; break;
                case VECTOR::FRDYI:  idx = 2; break;
                case VECTOR::SWINT2: idx = 3; break;
                case VECTOR::SWINT:  idx = 3; break;
                case VECTOR::CMI0:   idx = 4; break;
                case VECTOR::CMI1:   idx = 5; break;
                case VECTOR::CMWI0:  idx = 6; break;
                case VECTOR::CMWI1:  idx = 7; break;

                default: idx = static_cast<uint32_t>(vec); break;
                }
                return *reinterpret_cast<volatile uint8_t*>(base + idx);
            }
        };
        typedef ipr_t<0x00087300> IPR_;
        static IPR_ IPR;

icu_mgr クラスの「set_level()」関数では、以下のようにシンプルとなった。

        //-----------------------------------------------------------------//
        /*!
            @brief  割り込みレベルを設定する
            @param[in]  vec 通常割り込みベクター型
            @param[in]  lvl 割り込みレベル(0の場合、割り込み禁止)
        */
        //-----------------------------------------------------------------//
        static void set_level(ICU::VECTOR vec, uint8_t lvl) noexcept
        {
            bool ena = lvl != 0 ? true : false;
            ICU::IER.enable(vec, 0);
            ICU::IPR[vec] = lvl;
            ICU::IER.enable(vec, ena);
        }

RX72N Envision Kit での開発(その7)GPTW を使う

GPTW とは?

  • RX66T、RX72T、RX72N には、汎用 PWM 機能(GPTW)が備わっています。
  • 一般に PWM 生成は MTU を使いますが、GPTW はさらに細かい設定が可能で、MTU の拡張版的な扱いのようです。
  • カウンタは32ビットになっており、高いクロックでの駆動が可能なようになっています。
  • RX66T、RX72T は GPTW は 10 チャネル、RX72N には 4 チャネルあります。
  • RX66T、RX72T はより高いクロック(PCLKC、最大160MHz、200MHz)を分周器のクロックとして使えます。
  • RX72N は(PCLKA、最大120MHz)を分周器のクロックとして利用します。
  • 「汎用」とありますが、かなり細かい設定が可能で、主に FET や IGBT などのパワーデバイスの制御に向いています。
  • RX66T、RX72T には、さらに、高分解能波形成型器を通す事で、より細かい PWM 波形を生成できます。
  • インプットキャプチャーや、位相入力(エンコーダー入力)などにも使えます。
  • A/D コンバーターを同期して動かす事が出来るので、正確な電圧、電流の検出が行えます。

GPTW 用ポートの設定クラスを作る。

  • 最近の RX マイコンは、ポートのアサインを行う候補が増えて、より柔軟性が増したと思えます。

  • そこで、「port_map_gptw」クラスを新規に追加して、専用クラスを用意しました。

  • 候補のポリシーは、ハードウェアーマニュアルにある「MPC」にある説明に沿った物にしてあります。

  • 自分のフレームワークでは、別プログラムで設定を生成しないので、判りやすさと柔軟性を与える為、「候補」(ORDER)型を使い、設定します。

  • ポートマッピングオーダー型

        //+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++//
        /*!
            @brief  ポート・マッピング・オーダー型
        */
        //+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++//
        enum class ORDER : uint8_t {
            BYPASS,     ///< ポートマップの設定をバイパスする場合
            FIRST,      ///< 第1候補
            SECOND,     ///< 第2候補
            THIRD,      ///< 第3候補
            FOURTH,     ///< 第4候補
            FIFTH,      ///< 第5候補
            SIXTH,      ///< 第6候補
            SEVENTH,    ///< 第7候補
        };
  • GPTW0 A チャネルのポート候補
        static bool gptw0_(CHANNEL ch, bool ena, ORDER opt) noexcept
        {
            bool ret = true;
            uint8_t sel = ena ? 0b011110 : 0;
            switch(ch) {
            /// GTIOC0A (入出力)
            ///       224 176 144 100
            /// P23     ○   ○   ○   ○
            /// P83     ○   ○   ○   ×
            /// PA5     ○   ○   ○   ○
            /// PD3     ○   ○   ○   ○
            /// PE5     ○   ○   ○   ○
            /// PH6     ○   ×   ×   ×
            case CHANNEL::A:
                switch(opt) {
                case ORDER::FIRST:
                    PORT2::PMR.B3 = 0;
                    MPC::P23PFS.PSEL = sel;
                    PORT2::PMR.B3 = ena;
                    break;
                case ORDER::SECOND:
                    PORT8::PMR.B3 = 0;
                    MPC::P83PFS.PSEL = sel;
                    PORT8::PMR.B3 = ena;
                    break;
                case ORDER::THIRD:
                    PORTA::PMR.B5 = 0;
                    MPC::PA5PFS.PSEL = sel;
                    PORTA::PMR.B5 = ena;
                    break;
                case ORDER::FOURTH:
                    PORTD::PMR.B3 = 0;
                    MPC::PD3PFS.PSEL = sel;
                    PORTD::PMR.B3 = ena;
                    break;
                case ORDER::FIFTH:
                    PORTE::PMR.B5 = 0;
                    MPC::PE5PFS.PSEL = sel;
                    PORTE::PMR.B5 = ena;
                    break;
                case ORDER::SIXTH:
                    PORTH::PMR.B6 = 0;
                    MPC::PH6PFS.PSEL = sel;
                    PORTH::PMR.B6 = ena;
                    break;
                default:
                    ret = false;
                    break;
                }
                break;

制御クラス(gptw_mgr)

  • MTU のマネージャークラスと同じような構成にして、「gptw_mgr」クラスを実装しました。
  • 現状では、PWM 波形を出力するだけですが、テンプレートを使い設定を参照する事で、複数のマイコンでもシンプルな構成にする事が出来ます。

動作モード

  • 動作モードとして、以下の型があります。(今後拡張予定)
  • 現状、のこぎり波以外は実装されていません。
        //+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++//
        /*!
            @brief  動作モード型
        */
        //+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++//
        enum class MODE : uint8_t {
            PWM_S_HL,       ///< のこぎり波 PWM (AB: H --> L) 
            PWM_S_LH,       ///< のこぎり波 PWM (AB: L --> H)
            PWM_S_HL_LH,    ///< のこぎり波 PWM (A: H --> L, B: L --> H)
            PWM_S_LH_HL,    ///< のこぎり波 PWM (A: L --> H, B: H --> L)
            SINGLE,         ///< ワンショット・パルス
            PWM_T1,         ///< 三角波 PWM 1(谷32ビット転送)
            PWM_T2,         ///< 三角波 PWM 2(山/谷32ビット転送)
            PWM_T3,         ///< 三角波 PWM 3(谷64ビット転送)
        };

出力制御と型

  • 出力制御では、以下の型のどれかを設定出来ます。
  • RX66T、RX72T では「反転出力」を指定出来ます。
        //+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++//
        /*!
            @brief  出力型 @n
                    ※反転出力は、RX66T、RX72T の場合にのみ有効
        */
        //+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++//
        enum class  OUTPUT : uint8_t {
            NONE,   ///< 無効

            A,      ///< A を利用
            B,      ///< B を利用
            AB,     ///< AB

            NA,     ///< 反転 A を利用
            NB,     ///< 反転 B を利用
            NA_B,   ///< 反転 A, 正 B を利用
            A_NB,   ///< 正 A, 反転 B を利用
            NA_NB,  ///< 反転 A, 反転 B を利用
        };

gptw_mgr テンプレートクラス

  • gptw_mgr テンプレートのプロトタイプは以下のようになっています。
  • パラメータとして、GPTW のチャネル型、割り込み時に起動させる事が可能なファンクタクラスを指定します。
    //+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++//
    /*!
        @brief  GPTW マネージャー・クラス
        @param[in]  GPTWn   GPTW[n] ユニット
        @param[in]  CMTASK  コンペアマッチタスク型
    */
    //+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++//
    template <class GPTWn, class CMTASK = utils::null_task>
        class gptw_mgr : public gptw_base {

...

    };
  • gptw_mgr の宣言では、以下のようにします。(RX72N GPTW1 を使った場合)
  • RX72N Envision Kit では、PMod コネクタ CN6 に (7)PD0、(8)PD1 がアサインされており、GPTW1 の出力をマッピング出来ます。
    /// PMOD Connector: PD0(CN6-7), PD1(CN6-8)
    typedef device::GPTW1 GPTW_CH;
    const auto ORDER_A = device::port_map_gptw::ORDER::FOURTH;
    const auto ORDER_B = device::port_map_gptw::ORDER::FOURTH;

    typedef device::gptw_mgr<GPTW_CH, utils::null_task> GPTW;
    GPTW    gptw_;

GPTW の開始

  • プロトタイプは以下のようになっています。
  • 周期は、整数値で周波数を指定します。
  • RX72T、RX72N ではベースクロックが異なりますが、その定義は、GPTx インスタンスで指定されている為、自動で最適な値を計算します。
  • ポート候補で、A、B 出力の「候補」を指定します。
  • 「バッファー動作」は、DUTY 設定をバッファリングする事で、DUTYを変更した場合にノイズが出ません。
  • 通常、PWM 周期とは非同期に DUTY を変更すると思うので、標準でバッファー動作になっています。
  • 設定に反故があると「false」を返して失敗します。
        //-----------------------------------------------------------------//
        /*!
            @brief  開始
            @param[in]  mode    動作モード
            @param[in]  out     出力型
            @param[in]  freq    周期
            @param[in]  ord_a   ポート候補A
            @param[in]  ord_b   ポート候補B
            @param[in]  ilvl    割り込みレベル(0 なら割り込み無し)
            @param[in]  buffer  バッファー動作を無効にする場合「false」
            @return 設定が適正なら「true」
        */
        //-----------------------------------------------------------------//
        bool start(MODE mode, OUTPUT out, uint32_t freq, typename port_map_gptw::ORDER ord_a, typename port_map_gptw::ORDER ord_b,
            uint8_t ilvl = 0, bool buffer = true) noexcept

  • GPTW の開始では、動作モード、出力ポート候補、PWM 周波数、などを指定します。
  • モードは、PWM_S_HL(初期'H' で 'L' になる)
  • 出力は AB
  • 周期は 100KHz
  • 初期状態で、33%、66%のデューティー幅のパルスを出力します。
    {  // GPTW の開始 (PWM / AB 出力)
        uint32_t freq = 100'000;  // 100KHz
        if(gptw_.start(GPTW::MODE::PWM_S_HL, GPTW::OUTPUT::AB, freq, ORDER_A, ORDER_B)) {
            utils::format("GPTW%d start: freq: %u\n") % GPTW::value_type::CHANNEL_NO % freq;
            duty_a_ = 0.33f;
            gptw_.set_duty_a(duty_a_);
            duty_b_ = 0.66f;
            gptw_.set_duty_b(duty_b_);
        } else {
            utils::format("GPTW%d start fail...\n") % GPTW::value_type::CHANNEL_NO;
        }
    }

DUTY の変更

  • サンプルでは、ターミナルを接続して、コマンド入力で、A、B チャネルの DUTY を指定できるようにしてあります。
  • a duty(0 to 1.0)
  • b duty(0 to 1.0)
  • help
Start GPTW sample for 'RX72N Envision Kit' 240[MHz]
SCI PCLK: 60000000
SCI Baud rate (set):  115200
SCI Baud rate (real): 115384 (0.16 [%])
CMT rate (set):  100 [Hz]
CMT rate (real): 100 [Hz] (0.00 [%])
GPTW1 start: freq: 100000
# a
A: duty: 0.330
# b
B: duty: 0.660
# b 0.5
#

まとめ

  • PWM 波形の出力は、意外と複雑なので、マネージャークラスの介入が欠かせません。
  • 出来る範囲で、柔軟な設定が可能なように工夫してありますが、十分ではありません。
  • 足りない設定は、gptw_mgr クラスの構成に習って、改修すれば良いと思います。
  • ソースコードはコメントも多く、動作の概要を掴みやすいように実装されています。
  • 詳細な解説が無くてもソースコードやサンプルコードを少し眺めれば理解できるものと思います。
  • gpt_mgr クラスは、単一のソースなので、他のコードを余り意識しなくても構造が判ると思います。
  • 他に「RX600/gptw.hpp」、「RX72N/port_map_gptw.hpp」を参照する必要があるかもしれません。
  • 「レジスター名」はハードウェアーマニュアルと同一にしてあるので、何かの機能を追加する場合に実装しやすいと思います。

GPTW_sample

WR250X のクラッチ修理(その2)

やっと修理出来たー

※ブレーキペダルが邪魔なので、外してある。

随分時間が経ってしまったが、やっと、クラッチの修理をした。


金属プレートの計測

クラッチ板は減るのは理解出来る、だけど、こんな「硬い」金属プレートが減るの?
ノギスで測ると、殆ど差が判らないので、マイクロメーターで計測してみた。

その「差」わずかに0.04mm、6枚で0.24mm、こんなの誤差のように思う・・

以前に「金属プレートを交換する意味」として、熱が入り歪む場合があると聞いたので、定盤に乗せて歪みを計ってみた。

※この状態で、プレートを回すと、歪みがあれば、数値が動くと思われる。

全く問題無い・・・

だけど、折角買ったので、新品に交換しておく・・・


クラッチスプリングを強化スプリングへ

色々調べると、WR250R、とWR250Xではスプリングが異なるようだー
※WR250Rの方が強化スプリング

そこで、強化スプリングへ交換した。

YZ125と同じ物との事で、純正ではないサードパーティー製を購入(少し安い!)

強化スプリングの方が自由長がかなり短い・・


クラッチホルダーの交換はスルー

一応、クラッチホルダーも購入したが、何だか勿体ないので、交換はしないで、とりあえず、この状態で様子を見た。

直った!

少し走ってみたが、以前のようにパワーをかけてもクラッチが滑る気配は全く無くなった。

多分、「強化スプリング」が利いているものと思う、それにしても微妙な不具合だなぁー

試走

とりあえず、近くの峠でガツンとアクセルを開けてみて滑らないか試してみたが全く問題無い。

ただ、やっぱ多少クラッチは重いかも・・

いつものコースで一回りしてみた。

  • 県道30号
  • 県道33号
  • 県道18号
  • 国道139号

やっぱりクラッチが滑らないと快適に走れて気持ちイイ~

2021年、扇山登山、その1

今年初めての登山

自宅から「扇山」山頂(1138m)へは直線距離で約3.5キロ、結構近いが、上れば往復6時間くらいかかる。

自宅からは、宮谷地区からの登山道を利用する事になるが、使う人がほとんどいない為、整備がされておらず、かなり荒れている。
それに、かなり大回りしなくてはならない・・

かと言って、鳥沢駅や、猿橋駅方向からだと、遠回りでもあるし、時間がかかり過ぎる。

そこで、最短ルートで登れそうな経路で登る、「アドベンチャースタイル」w、を開拓しつつある。
道は険しいが、登山道と違って面白味があるし、同じルートを通らないので、毎回新鮮だ。

この方法は、5回くらい、色々なルートで登って、「何とかなる」と思えるようになった。

今回は、新規ルート、事前に等高線を調べて考えたルートで登り、ほぼ同じルートで降りてきた。
※上りは3時間、下りは2時間30分くらい。

上りは意外と簡単だが、下りは難しく、稜線に沿って下りていると思っても、いつのまにかルートから外れて、急な斜面を降りていたりするので、細心の注意が必要となる。
間違ったルートを一旦下りてしまうと、登る事も降りる事も出来ないような、緊急事態になったりする。
※以前にそれで、崖から転落するとこだった・・
※砂防ダムも注意が必要で、絶対に小川を下りてはいけない事を悟った。

宮谷からの上り口

稜線はいくつもあるが、急過ぎて使えない場合や、生えている木の種類、倒木、岩の状態など、難易度が異なる。
また、最初はなだらかでも、途中で急こう配で登れない場合もある。(迂回も出来ない)
※2月頃、プレ登山で状況をある程度確認しておいた。

登山道からU字溝が見える場所から入っていく。
この辺りは、植林された木々で、作業用の道らしきものがあるので、それに沿って上っていく。
途中から稜線に沿って登っていく。

多分ルートは、上のようなもので、途中、急こう配があるが、それをクリアすれば、稜線に沿って登っていける。
1109mの処に合流しれば、通常の登山道となる。
ここまで来れば、整備されていて、登山客も多い。
この「赤い」ルートは単に稜線に沿って登るだけの簡易的なルートだが、所々、ピンクのテープが巻いてあるので、以前に誰かが上った事があるものと思う。
ルートには動物の糞(鹿や小動物?)や足跡がある、最近は、それが新しいのか古いのかが判るようになってきた。







写真で見える景色は、普通に見えるが、斜度はそこそこあり、登りは結構厳しい!

下りのルート選び

登山道では無い、稜線を下るのは、標高が高いと、道が狭く、他にルートは無いので、単純で簡単だが、降りるにしたがって勾配が緩くなると、行ける範囲が広がり、選択枠が多くなる。
そうすると、思ってもしない方向に行ってしまう事が起こる、それを補正しながら慎重に下っていく。

iPhone アプリ「ジオグラフィカ」を使い、ルートを外れていないか確認しながら降りていく。(このアプリ、非常に便利)

途中、間違ったルートを下りて登ってをしたが(ロスは100mくらい?)、無事に宮谷の登山道まで降りてこれた。

富士山は、途中見えていたが、山頂に付いた頃(お昼)にはガスって見えなかった。

多分、今までで一番速い。

それでも、6時間近く歩いたので、ヘロヘロになっていた、2日くらい筋肉痛だった・・

このルートは、中々面白いので、もう一回くらいは挑戦してみたい。
iPhoneの助けを借りずに、降りてこられたら、文句は無い。

RX72Tを動かしてみる

RX72T

以前、RX72M 発表の際、デバイス単体で購入すべく、色々探して、最短で入手できる(マウサー)処から購入した。
その時、RX72T も販売していたので割高だったけど「ついでに」購入していた。

144ピンタイプで、変換基板が手元に無く、動かせていなかったが、変換基板を入手したので、動かしてみた。

RX72T は最大 200MHz で動作し、標準で USB を内蔵しており、エアコンなど家電向けのデバイスとなっている。
自分が買った時は、1500 円くらいだったと思うが、現在は 1000 円くらい( 100 ピンタイプ)で入手出来るようだ、RX66T と余り変わらない・・
※ RX66T は入手性が悪い。

チップワンストップ(RX72T)

基本的なスペック:

  • 3.3V~5V 動作
  • RXv3 コア
  • 最大 200MHz 動作
  • ROM (512K/1024K)
  • RAM 128KB
  • データフラッシュ 32KB
  • ECC 付 RAM 16KB
  • USB 内臓

※RXv3 コアだけど、DFPU はサポートしていない。


基本的なピン接続

最低限必要なピンだけ配線して、動作させた。
※自分はシリアル接続を基本としているので、SCI ブートモードを利用する。

ピン番は144ピンタイプのデバイスなので注意

ピン名 ピン番 通常動作 ブート時
MD/FINED 11 PU(1) PD(0)
P00/UB 9 PD(0) PD(0)
PD5/RXD1 25 TXD TXD
PD3/TXD1 27 RXD RXD
EMLE 7 PD(0) PD(0)
/RES 15 PU(1) PU(1)
P37/XTAL 16 16MHz 16MHz
P36/EXTAL 18 16MHz 16MHz
VCL 10 0.47uF 0.47uF

PD: プルダウン (4.7K)
PU: プルアップ (4.7K)
Vcc、Vss を全て接続して、バイパスコンデンサ(0.1uF)を接続する。
AVcc、AVss も同様に接続。
※ A/D変換で SN を上げる為には、アナログ系の電源に工夫をする必要がある。

  • 動作レベル設定では、直で Vcc、Vss に接続しない事、必ず適当な抵抗を介して接続する。(入出力の場合がある)
  • VCL は 0.47uF のセラミックコンデンサで Vss に接続。
  • クリスタルは 16MHz を選んだ。(共振コンデンサは、8pF)
  • 「/RES」にはリセット SW を設ける。
  • USB ブートの場合は、「P00/UB」端子を「High」とする。

詳しくは、「RX72Tグループ ユーザーズマニュアル ハードウェア編」、「45. フラッシュメモリ」、「45.7.1 ブートモード (SCI インタフェース )」を参照


RX72T 対応サンプルコード

USER_DEFS   =   SIG_RX72T \
                F_ICLK=192000000 \
                F_PCLKA=96000000 F_PCLKB=48000000 F_PCLKC=192000000 F_PCLKD=48000000 \
                F_FCLK=48000000 F_BCLK=48000000

RX72N 対応の時、RX72T も大体対応していたと思うので、FIRST_sample は普通に動作した。
※RX72T は、RX72N より、RX66T に仕様が近い。

#elif defined(SIG_RX72T)
    static const char* system_str_ = { "RX72T" };
    typedef device::system_io<16'000'000, 192'000'000> SYSTEM_IO;
    typedef device::PORT<device::PORT0, device::bitpos::B1> LED;
    typedef device::SCI1 SCI_CH;

FIRST_sample では、LED は P00 に接続するのが通例だったが、P00 は USB ブート時のサイン入力なので避け、P01 にしてある。

クリスタルは、USB 使用時は 192MHz 動作が必要で、USB を使わない最大速度 200MHz も可能なように 16MHz を選択した。

ソフトウェアーループの遅延を調整した。

    static void micro_second(uint32_t us)
        {
            while(us > 0) {

...

#elif defined(SIG_RX72T)
                // 192MHz: 250KHz: (63) 3008239 -> 253.304KHz
                // 192MHz: 250KHz: (64) 3000000 -> 249.357KHz
                for(uint32_t n = 0; n < (F_ICLK / 3000000); ++n) {
                    asm("nop");
                }

...

SCI_sample を試したら、上手く通信出来ない・・
調べると、通信速度が半分になっていた。
最初、クロックデバイダの不具合なのかと思い、system_io クラスを調べたが問題無い。

原因は、sci_io クラスで、ボーレートクロックを微調整するパラメーターの問題だった。
「微調整機構 (MDDR)」では、全体のボーレートを、n/256 で微調整する。
誤差が、1/256 以下の場合(誤差 0.39% 以下)の場合、微調整をバイパスする必要がある。

if(mddr >= 128) brme = true;

mddr は、誤差が0の場合、256 が来る、それで、MDDR には「0」が設定されてしまう・・・

以下のように修正した。

if(mddr >= 128 && mddr < 256) brme = true;

結構、実装には自信があったクラスだけに多少ショックを受けている・・、まだまだだなーと思う瞬間だった・・

ついでに、ボーレートクロックの精度を高めるようなコードを追加した。


現状でサポートして動作確認したサンプルは以下のようになっている。

  • FIRST_sample
  • SCI_sample
  • RAYTRACER_sample
  • CALC_sample

フラッシュ書き込みプログラム「rx_prog」は対応済みで、問題無く書き込めた。

まとめ

RX72T はチップ単体の価格が1000円くらいでありながら、極めて高性能で、それなりに RAM もあるので、小物を作る際には重宝しそうなデバイスだと思う。

5V でも動作して、200MHz で動くのは、それなりにメリットがあるものと思う。
USB も標準で持っているので、PC に接続するようなデバイスを作成する場合にも便利そうだー

今後、サンプルコード対応をしていく。

通路に石板を敷く(リホーム)

通路を整備

玄関横に、60センチくらいの隙間がある。
正面の門を通らないで、駐車スペースから玄関へ出入りが出来るので、通り道になっている。

ここは、拳くらいの石ころがあり、ベースが土なので、これから暖かくなると雑草が生えてくるし、デコボコして歩きづらい。

前から何とかしたいと思っていたが、中々行動出来なかった、最近凄く暖かくなったので、材料を買って作業をした。

材料

  • 石の板、30センチ四方で4センチくらい、1枚220円くらい(合計18枚)
  • 砂(20Kg、2袋)
  • 小玉石(20Kg、1袋)

作業

石や、土をどけて、石板が横のコンクリと面一になるようにした。
数センチ掘るだけだが、思った以上に大量の土と石が出た。
これは、とりあえず、庭の隅に運んだ、後で、石ころを除いて、土は、山に捨てにいく。

石板の高さは、下に砂を敷いて高さ調整をした。
※思った以上に大量の砂を使う・・(20Kgが2袋でも多少足りない・・)
本来、水糸を引いて、高さの基準を出しておき、そこを基準に高さ調整すべきだが、適当に見た目でやったので、かなり上下がある。
これは、後々改修しようと思う。

石板を並べると、最後の2枚は長すぎなので、6センチ程短くした。
1枚は急ぎすぎて失敗し、端を割ってしまった・・・

割りたい場所、裏表で、数ミリ溝を作り、そこを集中して叩くと、応力が集中して、そこからうまい具合に割れる。
少しだけ、大きすぎだったので、少しづつ削って整えた。

壁との隙間には、「小玉石」で埋めるつもりだが、全体の高さが合っていないので、それを修正してからにする。

RX72N Envision Kit での開発(その6)FMシンセサイザー 編


FM シンセサイザー用 GUI を作る

以前に、DX7 FM シンセサイザー用オープンソースをポーティングしました。

当初は、スタンダード MIDI ファイルの演奏を考えていましたが、パースするのが意外と大変そうなので、ストールしていました。

その後、MIDI 演奏は、とりあえず後回しにして、鍵盤を作り、音色を変更する GUI を実装しました。

当初、鍵盤の GUI も、widget_director クラスで管理できるものと思いましたが、鍵盤の場合、同時押しなど、通常の GUI とは異なるケアを行う必要があります、現在の widget クラスを改修するのは、かなり複雑になると考え、専用のクラスを実装しました。

また、タッチパネル(FT5206)サービスクラスでは、同時二点押しまでしかサービスしていませんでしたが、FT5206 の最大数4点までのサービスに修正しました。
※和音を出すのに3点以上が必要です。

DX7 の音色ファイルのロードと切り替え

FM シンセサイザーのソースには、音色は1つだけしか設定されていません。

実機は最大32色まで変更が可能なバンクがあります。

音色ファイルは、「DX7_0628.SYX」というもので、ネットで見つけました。
※たったの4Kバイト程度です。

このアプリでは、SD カードのルートに「DX7_0628.SYX」に置いておくと、起動して3秒くらいしてからロードします。
※SDカードのマウントに遅延がある為

使える音色は以下のものです:

 0: 'PIANO 1   '
 1: 'FM PIANO A'
 2: 'PIANO 1   '
 3: 'HARD ROADS'
 4: 'PIANOBELL2'
 5: 'T 23      '
 6: 'RHODES-CHO'
 7: 'PIPES    A'
 8: 'PIPES   2 '
 9: 'ROADSFLUTE'
10: 'ROADFLUTE2'
11: 'PLUCKEDRUM'
12: 'LO/HI STR2'
13: 'OBEHIND   '
14: 'ANLGBRASS '
15: 'FATSYNTH A'
16: 'JL PONTY 1'
17: 'Strings #2'
18: 'Orchestra '
19: 'PLUCKIN'  '
20: 'OOH AHH EE'
21: 'T 22      '
22: 'BassFlute2'
23: 'BassFlute3'
24: 'TIGHTPIANO'
25: 'BASS FLUTE'
26: 'PAUL STRGS'
27: 'BASS/PIA.1'
28: '2 OR MORE '
29: 'TIMPANI  2'
30: 'MALE CHOIR'
31: 'F.CHORUS 2'

シンセサイザークラスに音色をセットするのは、内部的には、MIDI データとして食わせるようです。
※ロードしたデータをそのままMIDIのストリームに食わせるだけです。

    bool read_synth_color_(const char* filename) noexcept
    {
        utils::file_io fin;
        if(fin.open(filename, "rb")) {
            uint8_t tmp[4096 + 8];
            if(fin.read(tmp, sizeof(tmp)) == sizeof(tmp)) {
                ring_buffer_.Write(tmp, sizeof(tmp));
                {  // データを処理させる為、エンジンを動かす。
                    const uint32_t len = SYNTH_SAMPLE_RATE / 60;
                    int16_t tmp[len];
                    synth_unit_.GetSamples(len, tmp);
                }
                for(int i = 0; i < 32; ++i) {
                    char tmp[12];
                    synth_unit_.get_patch_name(i, tmp, 12 - 1);
                    tmp[11] = 0;
                    utils::sformat(" %2d: %s", &synth_color_name_[i * 16], 16) % (i + 1) % tmp;
                }
            }
            return true;
        } else {
            return false;
        }
    }

マルチタッチと発音

RX72N Envision Kit のタッチパネルは、静電容量タイプで、4点までのマルチタッチが可能なタイプです。

音の強弱は難しいとしても、キーボード(ピアノ)のようなインターフェースには向いています。

    void service_note_() noexcept
    {
        for(int i = 0; i < 21; ++i) {
            const auto& key = synth_gui_.get_keyboard().get(static_cast<SYNTH_GUI::KEYBOARD::key>(i));
            if(key.positive_) {
                uint8_t tmp[3];
                tmp[0] = 0x90;
                tmp[1] = 0x3C + i;
                tmp[2] = 0x7f;
                ring_buffer_.Write(tmp, 3);
            }
            if(key.negative_) {
                uint8_t tmp[3];
                tmp[0] = 0x80;
                tmp[1] = 0x3C + i;
                tmp[2] = 0x7f;
                ring_buffer_.Write(tmp, 3);
            }
        }
    }

GUI キーボードで得た、押した状態、離した状態で、それぞれ、MIDI データを作成して、食わせると音が鳴ります。
押している間、音が連続して鳴ります。

また、マルチタッチでは「和音」が鳴らせる事が大きいです。

流石に、このサイズ(1.5オクターブ程)では、簡単な曲しか演奏できませんが、ガジェットとして楽しいものです。


GUI を作成する要点

widget_director クラスでは、現在は、widget の配置ツールなどは無く、プログラムコードによって widget の配置などを行う必要があります。

例えば、電卓のような物なら、グリッド状にボタンが配置されているので、配置ツールが無くても簡単です。


今回は、音色を変更する為、二つのスイッチと、音色名を表示するボックスを作成しました。

このような場合、座標は、比較的簡単な計算で求められるので、定数を定義して、計算式で widget のリソースを生成しています。

とりあえず、ルールとして:

  • 中央の上部に配置する
  • 左右に音色を変更するボタンを配置する
  • 中央に音色名を表示する
  • オクターブボタンは、画面の端に表示する
  • オクターブ領域表示は、中央に表示する
        static const int16_t SC_NAME_LEN = 16;   ///< With EOT
        static const int16_t SC_NUM = 32;   ///< 音色最大数
        static const int16_t OCT_NUM = 5;   ///< オクターブ域

...

        static const int16_t SC_LOC = 10;   ///< ボタン関係、縦の位置
        static const int16_t SC_SPC = 10;   ///< ボタンとの隙間
        static const int16_t CENTER = 480/2;   ///< X 中心
        static const int16_t SC_BTN_SZ = 30;   ///< ボタンサイズ
        static const int16_t SC_TEX_W = 8 * SC_NAME_LEN;  ///< テキスト横幅
        static const int16_t SC_TEX_H = 24;       ///< テキスト高さ

        static const int16_t OCT_LOC = 40;   ///< オクターブ関係、縦の位置
        static const int16_t OCT_AREA_W = 300;
        static const int16_t OCT_AREA_H = 30;
        static const int16_t OCT_BTN_SZ = 50;   ///< ボタンサイズ

...

        typedef gui::widget WIDGET;
        typedef gui::button BUTTON;
        typedef gui::text TEXT;
        typedef gui::slider SLIDER;
        BUTTON      sc_idx_m_;
        TEXT        sc_name_;
        BUTTON      sc_idx_p_;

        BUTTON      octave_m_;
        SLIDER      octave_d_;
        BUTTON      octave_p_;

...

        synth_gui(RENDER& render, TOUCH& touch) noexcept :
            render_(render), touch_(touch), widd_(render, touch),
            keyboard_(render, touch),
            sc_idx_m_(vtx::srect(CENTER-SC_TEX_W/2-SC_BTN_SZ-SC_SPC, SC_LOC, SC_BTN_SZ, SC_BTN_SZ), "<"),
            sc_name_ (vtx::srect(CENTER-SC_TEX_W/2, SC_LOC+(SC_BTN_SZ-SC_TEX_H)/2, SC_TEX_W, SC_TEX_H),  ""),
            sc_idx_p_(vtx::srect(CENTER+SC_TEX_W/2+SC_SPC,        SC_LOC, SC_BTN_SZ, SC_BTN_SZ), ">"),
            octave_m_(vtx::srect(0,              OCT_LOC, OCT_BTN_SZ, OCT_BTN_SZ), "<<"),
            octave_d_(vtx::srect(CENTER-OCT_AREA_W/2, OCT_LOC+(OCT_BTN_SZ-OCT_AREA_H)/2, OCT_AREA_W, OCT_AREA_H)),
            octave_p_(vtx::srect(480-OCT_BTN_SZ, OCT_LOC, OCT_BTN_SZ, OCT_BTN_SZ), ">>"),
            sc_idx_(0), sc_idx_before_(0), sc_name_org_(nullptr),
            oct_idx_(2)
        { }

BUTTON、TEXT、SLIDER クラスは、コンストラクターで座標を計算して設定しています。

このように定数を設けて、それを起点に座標を生成すると、簡単なルールで、座標の設定を自動化出来て便利です。
ボタンの大きさや隙間など、パラメーターとしているので、簡単に変更出来ます。
計算で行うと、計算式が正しければ、理にかなった正しい表示が行えます。

C++17 では、より複雑なルールや条件分岐など、プログラム的な物を、constexpr を使って定義する事も出来ます。
※ constexpr については、ググッて下さい。
constexpr はコンパイル時に計算されるので、どんなに複雑でも、実機の処理負荷には影響を与えません。

まとめ

マルチタッチを有効に活用するアプリとして、「鍵盤」は、最適なアプリと思えます。

今後、MIDI ファイルの演奏など、アプリを充実させていきたいと思います。

SYNTH_sample


追記

Arduino 環境用に、スタンダード MIDI のプレイヤー(パーサー)があったので、ポーティングしてみました。
多少、改造しましたが、想定の範囲で演奏出来るようです。
ソースコードは、コミットしてあります。
スタンダード MIDI ファイルはネットにあるものが大体使えるようですが、演奏出来ないファイルもあり、その点は調査中です。

「@」ボタンを押すと、ファイラーが開くので、MIDIファイルを選択すれば演奏が始まります。

演奏中、音色を変更する事も出来ます。

RXマイコン、デジタルストレージオシロスコープ(その3)



アナログフロントエンドの実験

最終的には基板を作る予定だが、事前に実験を行い、定数を決めたりしなければならない。

とりあえず、入力アンプ、レベルシフター、カップリングと DC 結合などを実験してみた。

LTSpice でも、多少シュミレーションをしている。

とりあえず、手元にあったオーディオ用 OPA2134 を使ったが、スピードが少し足りないように思う。
それでも、この OP アンプは安い割には超高性能で CP が高いと思う。

計測器のフロントエンドに使うような高速で、SN が高く、ローノイズ、高入力インピーダンスとなると、値段が高い・・
サンプリングが 2MHz 程度なので OPA2134 でも十分な気もする・・

とりあえず、JDS6600 オシレータの波形を入れてみた。
周期は、問題無く正確だ、電圧は計算とかなり違う。


次に、MTU で作った 10KHz の矩形波を使って、各ポイントを計測してみた。

SIGLENT のオシロスコープで観測すると、インピーダンスのマッチングが取れていないようだ・・・

まずはそれを合わす事から・・

DSO で使うプローブは、50MHz 対応の物で 1X、10X 切り替え式だが、回路構成の都合で 10X は使わない予定。
※だったが、やはり、対応は必須なのかもしれないので、構成などを再考している・・

インピーダンスを合わすのは意外と難しい・・・

フレームバッファをダブルバッファにする

シュミレータでは、ダブルバッファ(トリプルバッファ)なので、問題ないが、実機で操作すると、描画時間との関連で、リアルタイムな描画で問題が起こる。
これを解決するには、フレームバッファをダブルバッファにして、描画用と表示用でフリッピングを行う必要がある。

この仕様にすると、RX65N では、別の方法を考えなければならないが、RX72N の場合、潤沢にメモリがあるので問題は無い。
※RX65N では、ダブルバッファ構成にする余分なメモリが無い・・・
※これから購入する人は、あえて RX65N を買う人はいないだろうから、RX65N は切っても良いかもしれない。


簡単なコードを glcdc_mgr クラスに突っ込んで実験したが、思ったように動作せず、大きくはまった・・・
単純な勘違いが重なって、悩んだが、何とか思った動作が出来るようにはなった。

ただ、元々、シングルバッファで運用しようと設計していた部分を大きく変更しなければならず、しばらく改修が続いた。
その過程で、他のアプリも、DRW2D で描画出来るように drw2d_mgr クラスを改修した。

widget 管理は、シングルバッファでの運用を考えて実装してあるので、ダブルバッファにした場合にどうするか・・
これも、widget クラスに機能を追加して、ダブルバッファ対応に改修した。

波形の描画などをダイナミックに行うには、ダブルバッファは必須だ・・・

DRW2D エンジンを利用

ダブルバッファにすると、基本的に、常に描画する方向なので、DRW2D エンジンを積極利用する方が良い。
普通に考えて、描画はソフトで行うより高速だろうと思う。

また、DRW2D エンジンでは、線の太さや、アンチエリアスも簡単に出来る。

ただ、資料が少ないので、フラグの効果や、描画パラメーターの効果については、試すしか無い。

ビットマップテクスチャーを描画する(主にフォント)のに悩んだ。
普通に描画するのは直ぐに出来たけど、ビット「0」の部分を描画せずに透過させたい・・
で、やっと判った・・

        //-----------------------------------------------------------------//
        /*!
            @brief  ビットマップイメージを描画する
            @param[in]  pos     開始点を指定
            @param[in]  img     描画ソースのポインター
            @param[in]  ssz     描画ソースのサイズ
            @param[in]  back    背景を描画する場合「true」
        */
        //-----------------------------------------------------------------//
        void draw_bitmap(const vtx::spos& pos, const void* img, const vtx::spos& ssz, bool back = false)
        noexcept {
            if(img == nullptr) return;

            const uint8_t* src = static_cast<const uint8_t*>(img);
            int16_t w = ssz.x;
            int16_t h = ssz.y;

            // setup_();
            d2_color clut[2];
            clut[0] = back_color_.rgba8.rgba;
            auto copyflag = d2_bf_filter;
            if(!back) {
                clut[0] &= 0xffffff;
                copyflag |= d2_bf_usealpha;
            }
            // d2_setalphaex(d2_, 0, 0);
            clut[1] = fore_color_.rgba8.rgba;
            d2_settexclut_part(d2_, clut, 0, 2);
            d2_setblitsrc(d2_, src, w, w, h, d2_mode_i1 | d2_mode_clut);
            d2_blitcopy(d2_, w, h,
                0, 0, w * 16, h * 16, pos.x * 16, pos.y * 16, copyflag);
        }

Widget 関係のケア

widget_director では、描画は、変更が必要な場合にだけ行うようにしている。
※描画はやはりコストが大きいので、必要な場合にしか行わないようにしている。

そこで、機能を追加して、描画が起こった事を検出して、それを次フレームに持ち越して再描画を行うようにした。
こうすると、両方のフレームが常に同じ状態に保たれる。
「refresh()」では、内部的に特殊なフラグを設けて、「refresh」で描画した場合に、描画ステートを残さないようにした。

        widd_last_ = widd_.update();
        // ダブルバッファ時の widget 管理のケア
        if(render_.is_double_buffer()) {
            if(!widd_last_) {
                widd_.refresh();
            }
        }

破線の描画

点線などを描画する場合など
※この API は利用方法が意外と難しく、かなり苦労した・・
※サンプルコードが無いので、ドキュメントを観ながらだったが、各 API がどのように機能するのか不明だった。
その為、色々試して、ようやく理解した。

とりあえず、縦、横にラインを引く場合のみサポートした。
斜めに引く場合、「d2_setpatternparam」で、方向ベクトルを設定する必要がある。

        void setup_stipple_(const vtx::spos& d)
        {
            if(stipple_ != 0xffffffff) {
                d2_setpatternsize(d2_, 8);
//              d2_setpatternalpha(d2_, 0, 255);
//              d2_setpatternalpha(d2_, 1, 255);
                d2_setpatternparam(d2_, 0, 0, d.x, d.y);
                d2_setpattern(d2_, stipple_);
                d2_setfillmode(d2_, d2_fm_pattern);
            }
        }

短径領域の転送

フレームバッファ内で、短径領域をコピーするのも DRW2D で出来る。

        //-----------------------------------------------------------------//
        /*!
            @brief  移動
            @param[in]  src     ソース位置と大きさ
            @param[in]  dst     転送位置
        */
        //-----------------------------------------------------------------//
        void move(const vtx::srect& src, const vtx::spos& dst) noexcept
        {
            d2_utility_fbblitcopy(d2_, src.size.x, src.size.y, src.org.x, src.org.y, dst.x, dst.y,
                d2_bf_filter);
        }

まとめ

今回は、ダブルバッファ関係と、DRW2D 関係のケアで、終止して、アナログフロントエンドをケア出来なかった・・
それでも、DRW2D の本格移行が出来た感じで、それはそれで大きい。