まず、考えなければならないのは開発環境。
雑誌の記事等では、ルネサス純正のHEWを使ったものが主流なようで、USBでPCと接続して、トレース、なども行える本格的なものなのだが、自分は、そこまでの環境は必要無いと考えている。
※GUIの統合環境は、裏で勝手に色々やられて好きではない。
むしろ、枯れた環境で開発出来て、全体が見通せる環境の方が良い。
まぁ、バグに悩まされて、トレースが必要な場合もあるだろうが、それはそれとして・・
そこで、昔からの「慣れ」と、emacs と make の CUI 環境の方が好きなので、cygwin 上で gcc を使う事としたのだが・・・
自分でソースコードからコンパイルする事もできるけど、既にコンパイル済みな「KPIT Cummins」のGNU Tools を使う事にした、登録が必要だけど、バグ修正なども比較的良く行われており、シンプルな構成で、インストーラー付き、この新しいSH-2Aにも対応している。
KPIT GNU TOOLS
開発環境に目処がついたとこで、開発スパンをどうするか・・・
この SH-2A には大容量RAMが内臓の為か、フラッシュ ROM を内蔵していない、代りに、外部にシリアル EEPROM があり、そこから BOOT できるようになっており、ローダーに、HEW とデバッグ通信する為のモニターも内臓している。
gcc で生成したバイナリーをどうやって送るか・・・
そんな事を考えているうちに、SDカードを接続して、SD カードに置いた実行バイナリーを読み込んで起動するローダーが発表された。
SD カードのインターフェースは、簡単なので、さっくり作った、SH-2A 基板の 3.3V ラインの容量が微妙なので、5V->3.3Vのレギュレーターを別途載せておいた。
それで、自分起動用ソースコードを準備して、簡単なテストが動くようになった。