本物のアイドル(偶像)

今年の(2010年)3月9日に「ミクの日感謝祭 39's Giving Day Project DIVA presents 初音ミク・ソロコンサート~こんばんは、初音ミクです。~」と題して、ボーカロイドのコンサート
が開催された。
ニュースでも取り上げられ、話題となったがー

最近、そのブルーレイが発売されて、また、話題となった、一時品薄になるなど、ジャンルとしては特殊な部類に入るディスクが売上でも、かなり好調を示した。
店頭で、デモを観たら、ボーカロイドにそれほど興味が無くても、興味をそそられて、「買ってみよう」と思ってしまうのでは無いだろうか?

Project DIVA は、セガが PSP 向けに製作した、「音」ゲーではあるが、ニコニコ動画や YouTube で人気になった楽曲を使い、セガのゲーム的センスを融合させた物で、手抜かりなく、魅せる要素を封じ込め、幅広い年齢層、性別に請求した意欲作である。
ボーカロイドのキャラクター性を引き出す工夫や仕掛けも随所にちりばめれているのが好感が持て、ゲームとしてとても良く練られている。
3DCG でリアルタイムにレンダリングされた画像は、PSPの描画能力の限界からくる制約があるが、パフォーマーをモーションキャプチャーしたダンスは洗練されていて、一見の価値がある。
そこから派生した、Project DIVA アーケード版も、非常に高い人気がある、ゲーセンで女子が楽しそうに遊ぶのが印象的、暴力的表現や攻撃的なゲームとは全く違う楽しさを刺激するジャンル、それと、ハードウェアーの制限ある PSP とは違い、レンダリングの品質も高度に高めれている。

セガは、Project DIVA で培ったエンジニアリングを、コンサートでも生かせると考えても不思議では無い。

ボーカロイドには実態は無く、その意味では、完璧なアイドルと言う事ができる。
完璧な歌と楽曲、洗練されたダンス、百戦錬磨のスタジオミュージシャン、そして等身大 3DCG のレンダリングが合成されると、ケミストリーがスパークするのを感じた。

初音ミクのかわいらしさは健在で、ボーカロイドとして歌わせた場合に難しいとされる「巡音ルカ」の楽曲とダンスパフォーマンスが合わさった時の優雅な立ち振る舞いも印象に残った、131分間、楽しませてもらいました。

こんなことなら、観に行けばと後悔してます。