Bluetooth オーディオで、音楽を飛ばす場合(A2DP)は、圧縮フォーマットの関係で、良い音で聞くのが物理的に困難だった。
しかし、最近になって、新しい高音質プロファイル(APT-X/AAC)などに対応する機器が出始めた。
丁度、Microchip 社が、↑のプロファイルに対応した Bluetooth モジュールの販売を始めたので、使ってみる事にした。
※RN-52
※Microchip 社のオンラインストアでも、1個から購入可能、モジュールが20ドル、送料が10ドル程かかる(発送には2週間程度かかるようだ)
このモジュールの特徴は:
・APT-X/AAC プロファイルに対応
・デジタル出力を出せる
※設定を行う必要がある。
・比較的安価
・外付け部品が殆どいらない
・Bluetooth のオーディオ系のプロファイル(AVRCP など)を全てサポートしている
・認証:FCC、IC、CE、Bluetooth SIG
・言うまでも無く、手軽に、自分だけの Bluetooth 機器を作れる
バッテリー内臓で、持ち運びが出来る、小さいラジカセのような物が欲しかったので、丁度良い感じ~
昨日、モジュールが届いたので、早速、簡単な動作確認をしてみた。
最初のハードルは、モジュールに出ているピンの間隔が 1.2mm と狭い為、工夫しないと、ユニバーサル基板に乗せられない。
自分は、適当な基板に絶縁用の板(フォーレックス)を乗せ、その上にモジュールを置いて、ワイヤーをハンダ付けした。
モジュールを自力で何とかするのが厳しい人は、SparkFun のブレークアウトを利用すれば良いだろう~(44.95ドル)
しかし、1.2mm 間隔のハンダ付けは、そんなに厳しいものでは無いので、根気だけだと思うな。
モジュールが出来たら、必要な配線をして、ペアリングをしてみよう~
・POWEN(21) ---> パワースイッチ
・VDD(22) ---> 3.3V(電流は動作中は少ないけど、ピークで30mA くらいは流れるみたいだ・・)
・GND(1,18,27,44,45,46,47,48,49,50) ---> GND(接地)
・LED1(32) ---> LED 赤色(470)
・LED0(33) ---> LED 青色(47)
・AGND(39) ---> AGND(アナログ接地)
・SPKR_R-(40) ---> 右SP-
・SPKR_L-(41) ---> 左SP-
・SPKR_R+(42) ---> 右SP+
・SPKR_L+(43) ---> 左SP-
※L-、R- は独立した出力なので、共通にする事は出来ない、又、インピーダンスの低い負荷(直でスピーカー)をドライブする事も難しいと思う。
※一般的なステレオイヤホン(ステレオプラグなど、接地が共通の場合)などを繋ぐ場合には、アンプを入れる必要があると思う、ドキュメントの回路図などが参考になる。
※電源には1uF程度のパスコンを念のため入れておく。
とりあえず、これだけ接続して、パワースイッチを押せば電源が入る。
長押しすれば、赤、青の LED が交互に光って、ペアリング待ちになる。
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以前に USB のデジタルオーディオインターフェースを作った時に、バーブラウンの 24 ビット DAC などを買ったので、それを接続しようと思う~
S/PDIF 出力を行うには、RXD、TXD にターミナルを接続して、コマンドで設定が必要みたいだ。
APT-X/AAC などに対応した、USB アダプターは、最近ようやく入手出来るようになってきた。
※ドライバーがカスで、使えないやつもあるみたいなので注意!、MM-BTUD44 は、問題無く使えている。
アイデア次第で、自分だけのオーディオ機器を気軽に自作できて、これは流行りそうだなー
ラジオデパートの4階で、1個200円で売っていたスピーカー(F70A21-5)と、アンプを繋いで鳴らしてみた、このスピーカー、200円とは思えないwww、これは、ちゃんと箱に入れれば、普通に使えそうだなー
☆Bluetooth AUDIO としては、ポケットに入れて持ち運べるタイプも欲しい、そこで、ヘッドホンでの音を確認する為、ヘッドホンアンプとしては最強との呼び声の TI の TPA6120A2を繋いで視聴してみたー
RN-52 内臓の D/A コンバーターもそんなに悪く無い感じだ。
※TPA6120A2 は、+-両電源が必要なので、DC/DC(MAU106) コンバーターを使っている。
※一般に売っているタイプはスティックタイプで、凄く小さいけど、電池はあまり長持ちしないし、あそこまで小さい必要は感じないので、パワフルなアンプを入れてガッツリ作りたい。
やっぱりボリュームが欲しいなぁー