以前から、プリンターはキャノン製を使っている、まぁ使用頻度はあまり高くは
無いが、無いと困る、スキャナーはそれなりに使っている。
印刷品質も満足していて、十分綺麗で納得だ。
使っていたのはMP950、10年は使っていたと思うが、最近故障してしまった。
しかし、故障の感じが「妙」で、液晶にインク系のエラー番号が表示され、先に進
まない。
まぁ、10年は使ったし、修理して使うのも無理そうなので、型落ちの同じような
複合機「MG7730」に買い換えた。(型落ちは、最新型に比べても、性能は申
し分無いレベルで、それでいて値段が凄く安くなっている)
今回問題と思う違和感は、何故故障したかだ・・・
最近、純正インクは高杉なので、互換インクを使っていたのだが、どうも、それが
原因ではないかと疑っている。
内部のフォームウェアーで互換インクと、純正インクを見分けていて、互換インク
の利用限度(多分設定されている)を超えると、エラー番号を表示して、本体を利
用できないようにするプログラムが仕組まれているのではと思っている。
※互換インクを数回使って同じような壊れ方をした話を知り合いから聞くことが出
来た。
写真画質でも、汎用カラー印刷でも、印刷を比べて、互換インクの品質が、純正イ
ンクより著しく劣るとは考えにくい。
昔、ブラウン管TVが主流の時代に、回路図を見ながら修理をしていて、70Vか
かる部分に耐圧限度が75Vのトランジスタを使っていた、これは、数年で壊れる
ように誘導する為の作戦で、承知の事実だった。
※たかだか数万円の製品の場合3年くらいで買い換えてもらわないと、メーカーは
やっていけないと言うのが言い分らしいが、理解はできても納得はいかない。
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消耗品のインクを高くして、本体の価格を安くするビジネスモデルはレックスマー
クが始めたものと思うが、まぁそれを否定する事も難しい背景があるにはあると思う
が納得はいかない。
・日本の工業製品の品質は高く、本体が壊れにくくなっている。
・開発には多額の投資をしており、本体価格に乗せて売りたいが、市場には受け入れ
られない状況になっている。(他メーカーとの競争もあるし、本体価格をギリギリま
で下げる必要がある)
・本体は、一度購入すれば、買い替えが起こる頻度は少ないので、継続的に利益を
得る方法が必要となる。(消耗品のインクで儲ける、そうしないと開発チームの維持
が難しい)
・基本的な性能は、すでに十分熟成しており、性能と価格の住み分けが難しくなって
いる。
ただ、純正インクの値段が、とてつもなく高い。
互換インクはかなり安いが、本体にロックがかかる事を考えると、「純正やむなし」
と言えるかもしれない・・・
インクには、チップが内臓されており、リバースエンジニアリング(完全なリバース
エンジニアリングは難しい)されても、間欠的に通信する特殊な暗号通信を装備して
いれば、互換インクを見分ける事も可能なのだと思う。
純正品のカートリッジを利用する場合で、リセットしても、リセットの回数が記録さ
れていて、それを読み出せれば、互換インクの識別に使う事が出来る。
逆説的に、互換インクメーカーに、チップの通信プロトコルに関して、少しだけ情報
をリークしておき、ある程度互換インクを作りやすくする事で、互換インクメーカー
をコントロールしておけば、互換インクを使うユーザーは、必ず本体が故障するので、
買い替え頻度が上がり、本体の買い替え需要も見込めるものと思われるが・・・
ただ、このモデルはあくまでも、想像にすぎず、厳密な証拠は無い、これが本当かど
うかは、本体内部ファームのソースコードを精査する必要があるが、それは実現しな
いだろう。
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壊れた、MP750は、暇な時にでも分解して内部を見て見ようと思う。