RXマイコン別性能(レイトレースによる)その2

RX66Tを入手したので、レイトレースを実行してみた。

その中で、RX65N Envision kit のコードを標準的にして、他のデバイスも評価していたが、LCDへの転送は、ポートバスによるソフトウェアー書き込みになっている。
水平ライン毎に、レンダリング時間を描画しているが、ポート経由だと、フォント描画がボトルネックになっている事実などがあり、コーディングを整理した。

まず、各マイコン別のタイムを表にしたので参考にしてもらいたい。
※今回、RX64M も加えた。

型番 動作周波数 [MHz] ROM RAM 実時間 [ミリ秒] 価格 [円]
R5F524TAADFP RX24T 80 256K 16K 1224 974 (572/10)
R5F565NEDDFB RX65N 120 2M 640K 784 1910 (1320/10)
R5F564MFCDFC RX64M 120 2M 512K 751 2120 (1570/10)
R5F566TEBDFP RX66T 160 512K 64K 602 900(参考)
R5F571MFDDFC RX71M 240 2M 512K 439 2600 (1940/10)

RX66Tの価格は、RSコンポーネンツで1個購入時のもので、チップワンストップで扱うようになれば、多少異なると思う。

描画ハードに関して、RX64M、RX66Tは、実際にはLCDを接続していないが、RX64MはRX71M、RX66TはRX24Tと同一のインターフェースがあるものとしているので正確だと思う。
※ポート経由の描画オーバーヘッドは、RX66Tで118ミリ秒もある。(ただRAMに書くだけだと484ミリ秒)

通常、描画時間は、ライン毎に%表示されるが、ソフトによるポートバスでは、オーバーヘッドがかなり大きいので、その部分をコメントアウトして、描画後に1回だけ表示するようにしている。

RX66TのRXv3コアの評価は、この結果からはイマイチ判らないが、RX71MやRX64Mの値からすると、やはり少し効率が高いようだ、ただ、浮動小数点演算が多いので、イマイチ参考にならない。

現段階でも、CPはRX66Tがもっとも優れていると言える。

ソースコードなどは、Github のRX/RAYTRACER_sample に全てある。


EMLE 端子のプルダウンを入れてから、フラッシュの書き込みは一度も失敗しないようになった。