ルネサスRXv3コアを持つRXマイコンのフラッグシップRX72Mが発表されていた・・
最近、久しぶりに Unity 関係の仕事を請けた為忙しくなり、趣味のマイコンには、なかなか触れない。
RX66T が入手出来るようになり、RX72Tも発表になり、RX71Mの後継が待たれていたが、遂に発表された。
多少、期待していた仕様とは異なるが(最大クロック速度が上がるものと思っていた)それでも、色々新しい機能を追加しているようだ。
デバイスは、今年の9月末量産受付となっているようだ。
RX71Mとどこが異なっているのか、簡単にトピックを記しておく。
- EtherCAT 対応
- GLCDC、DRW2D 対応
- 1Mバイトの内臓RAM
- 224LFBGA パッケージの追加
- 倍精度浮動小数点コプロセッサ
- RXv3 コア
- ΔΣインターフェース
- 単精度三角関数演算器
- PHY マネジメントインターフェース
逆に、無くなった機能として・・
- サンプリングレートコンバータ
- USB 2.0 ハイスピードモジュール(480Mbps)
- FIFO内臓シリアルコミュニケーションインターフェース
他にも細かい違いはあるが、色々改善もされているようだ。
224LFBGA は、ピン数が増えて、良さそうだ、176ピンパッケージでも、主要な機能をアサインしようとすると、使えない事が多い。
ただ、自作基板とかで、デバイスを載せるのは難しいかもしれず、また、多層基板とピン間3本くらいのルールが必要かもしれず、製作コストが上がる・・
GLCDC、DRW2D、1Mバイト内臓RAMのおかげで、LCD を接続した機器を作りやすくなった。
480×272 の LCD で、ダブルバッファが行なえそうだ。
内臓 RAM は、前半512Kがノーウェイト、後半512Kが1ウェイトとなっているので、後半をフレームバッファにする事になるだろうか・・
USBのハイスピード(480MBps)が無くなったのは残念だ・・
シリアルサウンドインターフェース(SSIE)が機能強化されており、外部にオーディオ用DACをより繋ぎやすくなった。
倍精度浮動小数点演算がサポートされたが、gcc などで使えるようになるには、RXマイコン用ライブラリが、gcc のソースツリーに集約される必要があり、それには時間がかかりそうで、多少不安だ、現在のように、かなり古い gcc (gcc-4.8)ベースがこのまま続くとなると、自分で何とかしないといけなくなる・・・
※もうそろそろ、自前のCコンパイラは諦めて、gcc や LLVM ベースに統合するべきだと思うが、専用コンパイラを数十万円で販売していて、フリー版に制限を設けているようでは難しいと思われる。
とりあえず、RX72M に対応したライブラリを追加している。
速くデバイスを入手して動かしてみたい~