RX C++ フレームワーク、RX261 サポート

RX260/RX261 が発売された

ルネサス社は、RXマイコンの新シリーズ、RX260/RX261 を発売した。

https://www.nikkei.com/article/DGXZRSP680552_S4A021C2000000/

チップワンストップでの価格は、以下(現在、1品種しか確認していない)

RX261 100QFP, ROM: 512K, RAM: 128K, DataFlash: 8K

  • R5F52618BGFP#70 @852、10個時 @621

※RX260 は、RX261 から、CANFD、USB、セキリティ関係IP を省いたタイプのようだ
※セキリティ関係IPは、ルネサス社との特別な契約により、内容が公開されるようだ


主な特徴

  • RXv3 コア
  • 最大動作周波数 64MHz
  • 32 ビット単精度浮動小数点
  • 1.6V ~ 5.5V 動作
  • 高速動作モード:84 µA/MHz
  • CAN FD Module (CANFD)
  • USB2.0 Full Speed, Host, Function
  • 12ビットA/D変換器
  • 8ビットD/A変換器

このシリーズ、RX26T の系統なのかと思ったけど、RXv3 コアにして、低消費電力化を図り、RX140、RX231、のリソースを統合したような CPU で、USB が使える事は良いものの、SSIE、SDHI が省かれるなど、単純に RX231 を代替えする事が出来ないのが少し勿体ないと思う。
※RX231 の代わりが出来てしまうと、RX231 が存在する理由が無くなってしまう・・、D/A も 8 Bits だし・・・

RX231 の 54MHz に比べて、64MHz は少しだけ速くなったが、微妙な感じ。

それでも、C++ フレームワークではサポートファイルを用意して、とりあえず、使えるようにしておいた。(コミット済)

  • RX140、RX231 のペリフェラルと同等の部分が多いので、新規に作成したファイルは少ない為、労力は少なかった。
  • クロック構成が多少特殊なので、それらのファイルは新規に用意した。
  • ただ、まだ実際にデバイスを入手していないので、動作確認をしていないのだけど・・・

この CPU 割り込みが、全て標準ベクタにアサインされていて、選択型や、グループ割り込みが無い設計になっている。


CANFD のドライバーを、本格的に用意したい

このデバイス、CANFD を搭載しているので、自動用途にも向いているように思う、しかも電気を食わない。
現状 CANFD のドライバーを実装していないので、それも早々に用意したい処だ・・


まとめ

新しいシリアルコミュニケーション RSCI も搭載している、これは、他で展開する(ARM、RISC-V)新しいもので、それらと共通の仕様となっているようだ。
※CANFD もそのようだ・・
とりあえず、ドライバーは用意してある(まだ、ちゃんとした動作確認はしていない)

値段もそこそこ安いし、色々使えそうなので、早急にチップを購入して実験してみたい。

rx_prog の更新

Renesas RX Series Programmer Version 1.90
Copyright (C) 2016, 2024 Hiramatsu Kunihito (hira@rvf-rc45.net)
usage:
rx_prog [options] [mot file] ...

Options :
    -P PORT,   --port=PORT     Specify serial port
    -s SPEED,  --speed=SPEED   Specify serial speed
    -d DEVICE, --device=DEVICE Specify device name
    -e, --erase                Perform a device erase to a minimum
    --id=ID[:,]ID[:,] ...      Specify protect ID (16 bytes)
    -r, --read                 Perform data read
    -v, --verify               Perform data verify
    -w, --write                Perform data write
    --progress                 display Progress output
    --erase-page-wait=WAIT     Delay per read page  (2000) [uS]
    --write-page-wait=WAIT     Delay per write page (5000) [uS]
    --device-list              Display device list
    --verbose                  Verbose output
    -h, --help                 Display this

rx_prog の歴史的背景

RX マイコンのフラッシュ書き換えに、独自に実装したプログラムを保守、管理している。

「Renesas Flash Programmer」があるのに、何故?と思われるかもしれないが、歴史的な背景がある。

最初は、コマンドラインから動かせるとか、マルチプラットホーム(Windows,Linux,OS-X)とか、色々な理由があって、少しづつ機能追加していって、現在の姿になっている。

R8C/M120AN マイコン用のフラッシュプログラマーを実装したのもあって、「RX マイコン用も欲しいなぁー」と単純に思ったのも要因としてある。
なので、同じように使えるような仕様にしてある。

自分は、どうも GUI の操作が面倒だと感じる、複数のマイコンを試す場合など、R.F.P.では、プロジェクトを開き直す必要がある。

又、マルチプラットホームで動作するようにしてあるので、個々に専用の設定キーがあったり、色々な環境で使い回すのに都合が良いように工夫してある。

ただ、現状、機能的には完全では無い。


RX26T のサポート

RX26T は、今までの RX マイコンと異なり、書き込むページサイズが 128 バイトとなっている。
※以前は 256 バイト

その仕様に伴い、細かく色々変更したものの、何故か、書き込みに失敗する不具合があり、長い間、ほったらかしていた・・

丁度良い機会だったので、不具合の原因を調べてみたー
ところが、中々原因が掴めない。

結局、「erase_page」にバグがあり、それが引き金となり、ちゃんと消去されていない為、書き込みに失敗する事が判った。
この原因を見つけるのに、かなり時間を使ってしまったが、ちゃんと動作するのは嬉しいのものだー

これで、手持ちの RX マイコンは全て、サポートして、動作実績がある事になる!
※RX65x は、ボードを作って無いので、試せていないが・・・


RX220 の erase_page で不具合

RX220 は、ID コードプロテクトをしていない状態だと、ブートモードでデバイスと接続して、P/E モードに入ると、自動でフラッシュを消去してくれる機能がある。
※P/E モード: プログラム、イレース モード
※このような仕様は、RX220 に限らず、RX24T、RX63T など、少し古いデバイスでは、そのようになっている場合がある。
※その為、「erase_page」の機能をちゃんと実装していなかった。

又、消去されている、されていないに限らず、必ず「消去」コマンドを発行する事で、プログラムの書き込みに関する手順を一般化出来るので、消去の機能を省くのは良くない。

今回、そのケアも行った。
ただ、古い、RX マイコンでは、フラッシュのプログラミングプロトコルが、あまり洗練されていない事がある。

RX220 のハードウェアーマニュアルを読み、「erase_page」の実装を行い、実験すると、エラーで消去出来ない。

エラーのステータスを調べると、「ブロック番号エラー」となっている。

「ブロック番号」とは、RX220 の解説によると、2K バイト単位で、128 ブロックあると書かれている。(256K品)
※「36.4 ブロック構成」

ところが、この仕様に沿って、適切なブロック番号を渡しても、エラーとなる・・

そもそも、ブロック単位が 2K バイトって「変」だよな・・と思って、デバイスの接続時に、取得するエリア情報を観てみたー

#01/26: Area: FFFFF000, FFFFFFFF
#02/26: Area: FFFFE000, FFFFEFFF
#03/26: Area: FFFFD000, FFFFDFFF
#04/26: Area: FFFFC000, FFFFCFFF
#05/26: Area: FFFFB000, FFFFBFFF
#06/26: Area: FFFFA000, FFFFAFFF
#07/26: Area: FFFF9000, FFFF9FFF
#08/26: Area: FFFF8000, FFFF8FFF
#09/26: Area: FFFF4000, FFFF7FFF
#10/26: Area: FFFF0000, FFFF3FFF
#11/26: Area: FFFEC000, FFFEFFFF
#12/26: Area: FFFE8000, FFFEBFFF
#13/26: Area: FFFE4000, FFFE7FFF
#14/26: Area: FFFE0000, FFFE3FFF
#15/26: Area: FFFDC000, FFFDFFFF
#16/26: Area: FFFD8000, FFFDBFFF
#17/26: Area: FFFD4000, FFFD7FFF
#18/26: Area: FFFD0000, FFFD3FFF
#19/26: Area: FFFCC000, FFFCFFFF
#20/26: Area: FFFC8000, FFFCBFFF
#21/26: Area: FFFC4000, FFFC7FFF
#22/26: Area: FFFC0000, FFFC3FFF

やっぱりね・・・
このリストによると、FFFC0000~FFFF7FFF は 16K 単位で、
FFFF8000~FFFFFFFF は 4K 単位であるようだ・・・

この事実に沿って、ブロック番号を指定したら、ちゃんと消去出来たー
マニュアルの嘘は勘弁して欲しい~、これは、あまりに酷いので、報告しておこうかな・・・


RX231/RX24T の書き込み速度

最近、RX231、RX24T の書き込みで、途中ストールする場合が多くなった・・・
この症状は、ページライト時に、十分な遅延が不適切で、書き込みデータを転送出来ない場合に起こると思われる。

そこで、通常の倍、遅延を取るように common/makefile に指示した。
※「--write-page-wait=15000, --erase-page-wait=4000」


ブランク・チェック

主に、RX200 系や、古い RX62x 系、RX63x 系では、ブランクチェックの仕様が古く、全体が消去されているか、いないかしか判らない。
rx_prog は、書き込む際、書き込むデータのマップを 256 バイト単位で作成して、必要な領域のみ、消去するようにしている。

又、ID コードが無指定の場合、デバイス接続で、自動で消去される仕様なので、ブランクチェックを行い、全体が消去されていたら、余分な消去操作を行わないようにした。

さらに、消去領域は、広いので、一旦消去されたブロックに対して、何度も消去操作が発生しないようにした。


まとめ

マイコンの違いで、手順を完全に分けているが、マイコンが異なっても、同じ手順で重複している物がかなりある。
現状では、これらは、コピー、ペーストになっていて、保守性が最悪な状態だ・・・
次は、これらの仕組みを整理してまとめようと思う。

又、まだサポートしていない機能が色々あるのでそれも何とかしたい・・

  • Config memory への書き込み
  • プロテクト ID の書き込みと管理
  • 読出し機能と管理など
  • 詳細なエラーレポート

iPhone6s のバッテリー交換

iPhone6s が懐妊

自分は大月の田舎に住んでいる、このような山沿いの集落では、あるあるなのだが、何かの時事会役員になる事になる。
今は、組長と、氏子総代の総務を担当しており、色々な仕事がある。(ボランティアなので、仕事の合間にこなす必要がある)

昨日、氏子関係の資料を配る為、近所の集落を回っていた。
昨日は、かなり暑かった・・
その時、携帯の google MAP を観ながら、目的の家を探していたのだが、あっとゆー間に携帯が膨らんできた・・

俗に言う「懐妊」とゆー現象だ、その状態でも、電源は切れずに、使えていたのだが、発火するのではと気が気では無かった。
と言っても、MAP が無いと、何も出来ないので、その状態で、何とか資料を配布した。

自宅に戻って、新バッテリーを注文した。

iPhone6s は、かなり古い携帯だが、十分な性能で満足している。


次の日にはバッテリーが到着

田舎でも、宅配便は、意外と遅延無く届くのがありがたい!
次の日の3時くらいに、先日注文したバッテリーが到着、早速交換作業を開始した。
※バッテリーの交換は二回目なので、手順は大体理解しているが、ネジが小さく、視力も落ちているので、難儀する・・

バッテリーの両面テープを抜くのが怖かったが、予め、無水エタノールをバッテリーとケースの隙間に入れておいたので、非常にスムーズに抜け、一番の懸念事項が解消された。
※一回目のバッテリー交換時に、もの凄く難儀し、無理やりバッテリーを剥がそうとして、バッテリーが発火して大きな事故になる処だった事は秘密にしているw


両面テープの残りを掃除

意外と大変なのが、残った両面テープのカスを掃除する作業だ・・
無水エタノール、キムワイプ、ピンセットなどを総動員して、掃除した、結構な時間を要したー


新バッテリーを組み込み

新バッテリーに両面テープを貼り、コネクターの位置を合わせて、組み込む。
コネクターの位置をちゃんと合わせておかないと、コネクターがちゃんと刺さらなくて、電源が繋がらない事がある。
※実際、それが起こったが、繋ぎ直して、電源が入る事を確認。


最終組み立て

ケースに両面テープを貼る。
※これが、又、意外と苦労する・・

液晶を元に戻して、ケースと合わせる前に、電源を入れてみるが・・
電源が入らない・・
ここで、電源コネクターの差し込みが不十分であったようで、挿しなおして、電源が入る事を確認。
ケースを閉めて、最後のネジを閉めた。


まとめ

iPhone6s はもうかなり古いので、もう少し新しい 8plus 位の中古が欲しいのだが・・・

この機会に、購入しようかとも考えている。
もう少し大きい画面が欲しい~