RX72T ボードを試作

RX72T が安い!

いつもお世話になっている Chip1Stop で100ピン、PGA、USB の RX72T が 10 個で @600 程だった。
丁度、RX72T の実験ボードが必要だったので、ボードの制作も考えて10個購入した。

RX72T は 200MHz 動作で、TFU(三角関数演算器)内蔵なので、CP が非常に高い。
※現状、RX24TやRX66Tと同程度か、むしろ安い!
RAM(128KB)がもう少し多ければと思うが・・・

いつも、デバイスは買ったものの、ボードを作るのが後回しになり、新型のRXマイコンが出て、モチベーションが駄々下がり、結局肥やしになる事多数、今回は、ちゃんと最後まで作る事を誓った。

基本設計

基本的には、あまり欲張らずに、そこそこの完成度とする事でボードの設計が楽になると考えた。

  • RSPI で SD カードをサポートする。
  • GPTW ポートを出す(ブラシレスモーター制御向け)
  • CAN をサポート
  • IICA(I2C)をサポート
  • RS-485 をサポート
  • Renesas エミュレータ接続をサポート
  • USB マスター、クライアントをサポート
  • シリアルポートを複数サポート
  • D/A 出力
  • アナログ入力

など、複数の用途を盛り込んだ。
やはり、ポートの配分に苦労したが、何とか回路設計は満足いくものになった。

プロジェクトは、github に KiCAD のプロジェクトとして置いてある。

ルート(ブロック):

全回路図(PDF)


最近、アトピーが酷くなって、甲府にある、漢方の病院に通院している。(既に3か月になる・・)
なかなか良くならず(時間がかかると言われた)、集中出来ないので、本業はお休みしている。
起きていると、痒みが強いので、なるべく安静にしている、この苦しみは、患った人にしか理解してもらえない・・

KiCAD の利用

KiCAD で基板を制作するのは、2度行ったので、かなり経験値が高くなった。
それでも、本格的なマイコンボードは初なので、色々ハードルがあると思える。

最近のKiCADは本当に完成度が高く、回路部品、フットプリント、など、自分で制作する事が少なくなった。

自分は、特殊なパーツ(主に秋月)に関して、部品や、footprint を作成している。

問題なのは、「二層基板で十分品質の高い電源を引けるか?」なのだが、部品配置をある程度行い、オートルーターに食わせてみたら、塩梅良かったので、電源を手動で引いて、オートルーターで自動配線、評価を繰り返していった。

オートルーターは、かなり細かい設定が出来るものの、全自動で引いても、思ったようにはいかない。

  • 部品の配置を良く吟味する。
  • 重要なトラックを手動で引く。(オートルーターが引ける余地を残し、配慮する)
  • 電源関係も重要な部分は自分で引く。

これだけ行えば、後はオートルーター任せで何とかなる事が判った。

まとめ

とりあえず、大体出来たが、もう少し煮詰めてから、基板屋に発注する事にしたい。

追記 2021-08-14 07:26:06 Saturday

電源の手動ライン、部品位置など見直して、再度オートルートを行った、今回は、最適化が終了するまでオートルーターを動かし続けた。
※ルートは、数分で終了したが、最適化には、この基板規模で1日くらいはかかっている・・・

そこで判明したのは、部品名が基板外形の外にあると、そこが、基板外形の最大エリアとして認識する事だ・・

最適化には時間がかかるので、手動で上記二本のトラックを修正した。

もう一度、確認を行い、ベタアースを追加してから基板の発注を行いたいと思う。

追記 2021-08-14 17:31:52 Saturday

下記 PCB でガーバーを作成し、基板屋(PCBgogo)に注文しました。

  • 基板サイズ 120mmx80mm
  • 枚数10枚
  • 銅箔2oz
  • 配送 OCS(DHLより$5安い)

で、7200円程、@720円

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